2025/09/02
防災・危機管理ニュース
サントリーホールディングス(HD)の新浪剛史会長が1日付で辞任した。2014年の社長就任以来、海外を中心にグループの成長をけん引し、今年3月に会長に就いたばかり。薬物疑惑による突然の退場は「青天のへきれき」(鳥井信宏社長)だった。
「二人三脚でやると言ったのに非常に残念だ」。2日の記者会見で、鳥井社長は涙をにじませた。新浪氏は社長在任中から鳥井氏を後継候補として対外的に発信。鳥井氏も「大胆で決断力のある経営者」と評し、その関係は「兄弟」のようだったとされる。
新浪氏は14年10月、創業家以外で初めてサントリーHDの社長に就任。ローソン再建の手腕を買われ、当時の佐治信忠会長兼社長に抜てきされた。買収した米蒸留酒大手ビーム(現サントリーグローバルスピリッツ)との統合を進めるとともに海外事業を強化。会長就任後も海外を中心に鳥井氏をサポートする考えを示していた。
本人が、購入したサプリメントを巡って警察から捜査を受けたと会社に正式に伝えたのは今年8月22日。社内では当初、「まだ捜査の結果が出ていない」として続投を求める幹部も少なくなかったが、28日には取締役全員が辞任に賛成した。佐治氏も鳥井氏に対し、新浪氏を説得するよう促したという。
鳥井氏は会見で「トップマネジメントとして法令に抵触しないことは当然で、サプリの購入にしかるべき注意を払うことも不可欠の資質」と述べた。今後の捜査の行方は不透明だが、国内有数のオーナー企業として、ガバナンス(企業統治)の在り方も改めて問われることになりそうだ。 (了)
(ニュース提供元:時事通信社)
防災・危機管理ニュースの他の記事
おすすめ記事
-
リスク対策.PROライト会員用ダウンロードページ
リスク対策.PROライト会員はこちらのページから最新号をダウンロードできます。
2026/06/05
-
中澤・木村が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2026/06/02
-
-
-
失われた危機意識を取り戻す災害図上訓練で自分ごと化 ミツバ
どのメーカー系列にも属さず、複数の自動車メーカーや1次サプライヤーに四輪と二輪用の電装部品を供給する独立系のサプライヤーであるミツバ(群馬県桐生市、日野貞実代表取締役社長)。近年、過去に考えられた災害対策が、途絶えつつあった。同社では“自分ごと化”で従業員の危機意識を高めるため、災害図上訓練を実施。参加者の意欲が高まり、対策用の新たな要望が集まるなど、確実な手応えを感じている。
2026/05/26
-
-
-
-
-
顧客の安全と安心をAIと人のアシスタンスサービスで追求
JTBグローバルアシスタンス(東京都千代田区)は、渡航先でのけがや荷物の紛失、言語の壁など、海外旅行に関わるトラブルを包括的にサポートしてきた。昨今では地政学リスクの高まりに応じ、自社の危機管理ソリューションを生かした出張者や駐在員の安全確保にも注力している。創業35年を機に、AIと人間、それぞれの長所を組み合わせたハイブリッド型サービスの展開を目指す。混沌(こんとん)とした時代の中、海外旅行に伴うリスクを低下させ、旅行者の安全をどのように確保するのか。鈴木章敬代表取締役社長に話を聞いた。
2026/05/19






※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方