ニチレイは15日、不正アクセスによるシステム障害を調査した結果、同社のサーバーに対するサイバー攻撃を確認したと発表した。情報流出対策を取った結果、日本ケンタッキー・フライド・チキン(KFC、横浜市)やイオンなど、取引先の外食・小売りの物流に影響が出ている。ニチレイは安全対策を講じた上で、冷蔵倉庫の入出庫や冷凍食品の出荷業務を17日から順次再開する。
 同社によると、攻撃を受けたサーバーの一部に個人情報が保管されており、流出の可能性があるとして個人情報保護委員会に報告した。現時点で情報流出は確認されていない。同社は障害が発生した13日以降、システムを遮断している。
 ニチレイの子会社ニチレイロジグループの取引先は約5000社に及ぶ。KFCは、鶏肉など食材の配送をニチレイロジグループに委託しており、在庫次第で店舗の臨時休業や営業時間短縮、一部商品の販売休止の恐れがある。モバイルオーダーや配達代行サービスは一時停止に追い込まれた。
 回転ずしチェーン大手のくら寿司も15日、すしネタなどの配送で遅れや未着が起きていると発表した。関西の数十店舗で、カツオやフグなどの供給に不安が出ている。
 影響は小売業界にも波及。イオンでは一部商品に欠品が出ており、調査を進めている。東北と関東で食品スーパーを展開するヨークベニマル(福島県郡山市)でも弁当などで欠品している商品がある。
 このほか、明治(東京)のアイスクリームや、あずきバーを手掛ける井村屋(津市)、冷凍うどんを製造するテーブルマーク(東京)の物流にも支障が生じている。
 ニチレイは13日、不正アクセスを受けシステム障害が発生したと発表。ニチレイロジグループの冷蔵倉庫の入出庫業務や、ニチレイフーズの冷凍食品出荷に影響が出ている。 
〔写真説明〕ケンタッキーフライドチキン店舗の張り紙=15日午後、東京都内
〔写真説明〕ニチレイ本社=東京都中央区

(ニュース提供元:時事通信社)