厚生労働省はこのほど、2025年(令和7年)の「職場における熱中症による死傷災害の発生状況」(確定値)を公表した。職場で発生した熱中症による死傷者数(死亡・休業4日以上)は1803人となり、前年から546人(約43%)増加。統計を開始した2005年以降で最多を更新した。

一方、死亡者数は19人で、前年の31人から約39%減少した。厚労省は、2025年6月から施行された改正労働安全衛生規則により、事業者へ熱中症発生時の報告体制整備や対応手順の策定などを義務付けたことが、重篤化防止や死亡災害の減少につながったと分析している。

業種別では、死傷者数は製造業が365人で最多となり、建設業292人、運送業220人、警備業199人が続いた。死亡者数は建設業が5人で最も多く、警備業が3人だった。

発生時期を見ると、死傷者の約72%、死亡者の約79%が7~8月に集中。年齢別では50歳代以上が死傷者全体の約52%、死亡者の約84%を占めており、高齢層でリスクが高い傾向が確認された。