2026/07/12
防災・危機管理ニュース
【カイロ、ワシントン時事】イランの精鋭軍事組織「革命防衛隊」は、原油輸送の要衝ホルムズ海峡で「無許可の航路」を通航しようとした船舶を攻撃し、海峡を封鎖したと主張した。同隊に近いタスニム通信が12日伝えた。米軍によれば、キプロス船籍のコンテナ船が被害に遭い火災が発生。米軍はこれを受け、8日以来のイラン攻撃に踏み切った。
米中央軍は米東部時間11日午後7時15分(日本時間12日午前8時15分)に攻撃を開始し、同日中に作戦を終えた。コンテナ船はホルムズ海峡を航行中に攻撃を受け、機関室の重大な損傷に伴い、航行不能の状態になった。民間人の乗組員1人が行方不明になっているという。米軍は「米国は商船を攻撃するイランの能力を損ない、重い代償を負わせる」と強調した。
ミサイルや無人機の関連施設や弾薬庫、通信網など約140のイランの軍事目標を攻撃。7、8日を含めると攻撃対象は300を超えた。イランも「報復」として、米軍施設がある湾岸諸国を攻撃した。
タスニムによると、イラン側はコンテナ船が警告を無視したと攻撃を正当化した。「追って通知があるまで、また米国による介入が終了するまで海峡は封鎖される」としている。これに対し、米中央軍は海峡の船舶航行は「継続している」と反論した。
トランプ米大統領は10日、イランとの停戦が「終了した」とSNSで表明しつつ、戦闘終結の覚書に基づく協議の継続については「同意した」と明らかにしていた。イラン側には、協議が難航する中、海峡封鎖を宣言して強硬姿勢を示し、トランプ政権をけん制する意図があるとみられる。
〔写真説明〕ホルムズ海峡近くを航行する船舶=10日、アラブ首長国連邦(UAE)アジュマン沖(AFP時事)
(ニュース提供元:時事通信社)

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