2026/07/17
防災・危機管理ニュース
ニチレイは17日から、サイバー攻撃に伴うシステム障害で一部停止した冷蔵倉庫の入出庫や冷凍食品の出荷業務を順次再開する。ただ、拠点ごとに業務再開のスピードに差があり、障害前の状態への完全復旧の時期は見通せない。この問題では取引先の外食事業者やスーパーなどで一部商品の欠品などの影響が広がっている。
同社が不正アクセスによるシステム障害の発生を発表したのは13日。システムの遮断措置を講じたことなどにより、他社食品の低温での配送なども受託している子会社ニチレイロジグループの冷蔵倉庫の入出庫や、ニチレイフーズの冷凍食品の出荷業務に影響が出た。
これを受け、配送サービスを利用するくら寿司や、日本ケンタッキー・フライド・チキン(横浜市)は一部商品の販売を見合わせたほか、イオンやディスカウント店のドン・キホーテでも一部冷凍食品が欠品となった。ニチレイの倉庫に商品の一部を預ける江崎グリコでは、アイスクリーム商品の約2割で配送作業の遅れの影響が出たため、ニチレイ以外の倉庫からの代替輸送を開始。企業や高齢者施設向けの給食を製造するひでかつ給食(兵庫県姫路市)は献立の変更で対応した。
近年、サイバー攻撃に伴うシステム障害の影響が、物流網の混乱を通じて広範な企業に及ぶ事例が目立つ。昨秋に被害を受けたアスクルでは、物流システムを使用した出荷の再開までに約2カ月間かかった。アサヒグループホールディングスも全商品の出荷までに半年強かかるなど、正常化に長期間を要した。
今回被害を受けたニチレイロジグループは国内最大級の低温物流企業で、取引先は約5000社に上っており、広範囲に影響が及ぶ事態が懸念される。
〔写真説明〕ニチレイ本社=東京都中央区
(ニュース提供元:時事通信社)

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