【パリ時事】スペイン中部で28日に高速列車同士が衝突した事故で、同国メディアは、鉄道運行管制センターの担当者が運転士に規則違反の指示を出し、惨事につながるリスクも認識していなかった可能性があると伝えた。管制と列車の交信記録を基に報じた。
 28日は運行管理システムに不具合があり、首都マドリードを出発した民間高速鉄道「イリョ」の列車と、約25キロ離れて走行する国鉄の後続列車が途中で停止した。管制はシステム運用を手動に変更。規則では、運転を再開する場合は時速40キロへの減速が条件だが、国鉄の運転士には「通常速度」を指示した。
 その後、管制はイリョの運転士から停止状態が続いていると報告を受けた。しかし、国鉄の運転士に減速や停止を命じなかった。事故は最大時速200キロの区間で発生。衝突時の国鉄の速度は分かっていない。 
〔写真説明〕高速列車同士が衝突した事故現場=28日、スペイン中部(AFP時事)

(ニュース提供元:時事通信社)