2019/02/20
防災・危機管理ニュース
損害保険ジャパン日本興亜は20日、東京都新宿区の本社で防災訓練を行った。参加者は約4000人。東京消防庁新宿消防署が全面協力。消火訓練などのほか、東京消防庁のVR(仮想現実)防災体験車による地震の疑似体験なども行われた。
同社では例年2月に防火訓練、11月に防災訓練を実施している。2018年は平成30年7月豪雨の影響で、社員の多くが大阪や名古屋に派遣され11月に実施できなかったため、今回防災訓練も合わせて実施した。消火器を使った消火訓練や傷病者の搬送訓練に加え、今回は本社ビル前の道路の一部を封鎖し、VR防災体験車を設置。地震の疑似体験を実施した。ゴーグルをかけ、着席すると地震時の家の中の光景が広がり、いすだけでなく足下も動き強い揺れのほか、臭いや水しぶき、熱も感じることができる。
協力した新宿消防署地域防災担当課長・消防司令長の草野正孝氏は「損保ジャパン日本興亜の自衛消防隊からの申し出があった際、既存の訓練とは違う視点の幅広い体験が必要だと思った」と述べ、VR防災体験車のほか、「地震ザブトン」と呼ばれる長周期地震動のシミュレーターも用意した旨を説明した。VR防災体験車は東京消防庁管内の消防署を通じ申し込むことで、民間の訓練やイベントにも派遣することが可能だという。
損保ジャパン日本興亜の本社ビルは43階建て。新宿区と帰宅困難者受け入れ協定も締結し、備蓄も行っている。
■関連記事「東京消防庁、国内初VR防災体験車」
http://www.risktaisaku.com/articles/-/5871
(了)
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