企業の脆弱診断サービスについて説明するアライドテレシス・中島氏

アライドテレシスは11日、主に企業向けのクラウド型サイバーセキュリティサービスとして「Net.CyberSecurity(ネット・ドット・サイバーセキュリティ)」を5月から提供開始すると発表した。企業のサイトと内部システムの脆弱性を診断。修正方法の提示も行う。

同サービスではウェブで注文後、診断ボックスが配送され、それを社内ネットワークに接続。ウェブで簡易な設定を行い利用できる。企業のポータルサイトと社内のシステムにおける脆弱性を診断し結果を提示する。修正方法の提示を行う手助け機能もあり、修正した脆弱箇所の再診断も行える。また、脆弱性の報告書をPDFで出力することもできる。

アライドテレシスでは東京大学の「東大グリーンICTプロジェクト(GUTP)」に加入。GUTPでは幅広い組織で連携・協調をした水平統合型のセキュリティ対策の構築を産学連携で目指しており、学生も開発に協力している。アライドテレシスの上級執行役員・サイバーセキュリティDevops本部本部長の中島豊氏は東京都千代田区で行われた記者発表会で「Net.CyberSecurity」について「システム部門がない企業でも5クリック程度で検証ができ、どこにどんな脆弱性があるか確認が可能だ。直し方まで提示する」と説明した。

価格は内部システム診断が10IPアドレス・期間3カ月で9万円、同じく12カ月で20万円前後を予定。サイト診断の価格は検討中。サイト診断か内部システム診断どちらかのみの選択も可能となっている。販売目標は今年度3000万円程度を見込んでいる。

またアライドテレシスでは9月に「AWC Smart Connect(AWC-SC)」という無線LANシステムも発売する予定。無線アクセスポイント(AP)同士を無線で接続。AP同士をつなげるケーブル敷設工事が不要で、既存のAPも追加のAPも同一チャンネル上で動作する。APの100台増設なら現行の約10分の1の21時間でできるほか、無線の高密度化で端末の位置測定がより精密にできるなどのメリットがある。位置測定は物流での無人搬送車の稼働位置や動線の記録、病院での医療機器やセンサーの把握にも役立つ。

■ニュースリリースはこちら
https://www.allied-telesis.co.jp/news/newsrelease/nr190411_2.html(Net.CyberSecurity)
https://www.allied-telesis.co.jp/news/newsrelease/nr190411_1.html(AWC-SC)

(了)

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