2019/10/09
危機管理の要諦
台風が確実に来ることが分かったら
あらゆる施設において、窓を守ることは台風対策の基本となる。台風15号の被害では、瓦や植木鉢が風で舞い、多くの施設の窓や壁を破壊した。割れた窓からは強風が入り込み屋根を吹き飛ばした事例もあった。
風が強まる前にはシャッターや雨戸を締め、鍵もしておく。もしシャッターや雨戸がなければ、養生テープで窓全体を補強する(タテ、ヨコ、ナナメと、できるだけ窓全体がカバーできるように数本ずつ貼り付ける)。あるいは、窓に段ボールや板を貼る。網戸は外してしまっておき、万が一、窓が割れた場合に備え、カーテンもしめておいた方がいい。台風の接近する時間帯が昼間だと、外の風景が気になるが、シャッターや雨戸は台風が通過するまでは開けるべきではない。
停電や断水対策も重要だ。千葉県では大規模な停電で浄水場までもが被災し水道水が出なくなる地域があった。もちろん、マンションでは停電で水道が止まる可能性が高い。スマートフォンや蓄電池はフル充電をしておく、常にお風呂に水を入れておく(台風が来る時間が分かれば、その日は台風接近の前に入浴を済ませ、お湯を張り替えておく)、炊飯器も台風が接近する前に焚いておく、冷蔵庫は最も温度を低くしておく(停電したらしばらく開けないことで長期保存が可能になる)、洗濯も台風前に済ませておく、など。
その他、強風で飛んでいきそうなものがあれば、しまっておくことや、しっかり固定しておくことも重要だ。被災した建物で瓦礫類が散乱している状況なら、ブルーシートで覆い土のうで固定するなど、最低限被害を拡大させない対策を急ぐ必要がある。その他、個人でできる対策は以下の通り。
・雨戸にガタツキやユルミがないようにする
・アンテナやプロパンガスボンベをしっかり固定しておく
・物干し竿をしまう
・植木類をしまう、庭木に支柱を立てて補強する
・自転車を固定しておく
・ゴミ箱や看板などもしまっておく
・外に洗濯機を置いている場合は、水を十分に張って重くした上でフタを閉じ、フタをテープで本体に留めておく
これらは対策の一例だが、台風による被害をイメージして、今できる対策をしっかりとしておくことが大切だ。被害を受けてしまってから時間を巻き戻すことはできない。
(了)
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