2020/06/11
パンデミックと心のレジリエンス
■相手への感情をひとまず保留する
もう一つのよくあるケース。職場では、上司から失敗を厳しく責められたり、意見の食い違いなどからお互いに批判し合うことがあります。明らかに自分に非があるならすぐに認めて謝ればよいだけですが、どうしても相手の言っていることが受け入れられない。
このような場合、ともすれば相手に対してストレートに反感を抱いてしまいがちです。叱責や非難をした相手に対して、必要以上に意識してしまうことは、レジリエンスにとってはマイナスです。
こうした場合、「相手への感情をひとまず保留する」という姿勢を持つことも大切です。「人それぞれ顔立ちが違うように、いろいろな意見や考え方の人がいる。相手もまた、そうした異なる意見を持つ人間の一人に過ぎないのだ」と考えるわけです。
この世の中、もしあなたと同じ考え方の持ち主ばかりだったら、どうなるでしょうか。誰が考えて行動しても同じ結果が出るため、あなた自身いてもいなくてもいいような埋没感や疎外感を味わうでしょう。考え方や行動の仕方を一つ間違えると全員一緒に破滅しかねません。
お互いに批判し合って間違いを正す、ブレーキをかける、けん制する。自分では思いもよらないことを相手が思いつき、解決し、創造する。これによって世の中のバランスが保たれ、相乗効果が働いてうまくいく。いろいろな人がいることで自分が生き、生かされている。感情を静めてレジリエンスの次のステップにつなげる一つのコツです。
パンデミックと心のレジリエンスの他の記事
- レジリエンス向上のカギは中間管理職が握っている
 - 知らず知らずのうちに選択肢を狭めていないか
 - 心に鍵をかけたまま時を過ごさないで
 - 時には空を見上げ、大きく息を吸い込んで
 - 逆境に負けない力は習慣のなかで身に付く
 
おすすめ記事
- 
            
              
              中澤・木村が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2025/11/04
 - 
            
              
               - 
            
              
               - 
            
              
               - 
            
              
               - 
            
              
               - 
            
              
               - 
            
              
              月刊BCPリーダーズ2025年上半期事例集【永久保存版】
リスク対策.comは「月刊BCPリーダーズダイジェスト2025年上半期事例集」を発行しました。防災・BCP、リスクマネジメントに取り組む12社の事例を紹介しています。危機管理の実践イメージをつかむため、また昨今のリスク対策の動向をつかむための情報源としてお役立てください。
2025/10/24
 - 
            
              
               - 
            
              
              「防災といえば応用地質」。リスクを可視化し災害に強い社会に貢献
地盤調査最大手の応用地質は、創業以来のミッションに位置付けてきた自然災害の軽減に向けてビジネス領域を拡大。保有するデータと専門知見にデジタル技術を組み合わせ、災害リスクを可視化して防災・BCPのあらゆる領域・フェーズをサポートします。天野洋文社長に今後の事業戦略を聞きました。
2025/10/20
 







          
          
          
          
          
          
          
          
          
          
            
            
            
            
            
            
            
            
            
            
※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方