2021/03/08
非IT部門も知っておきたいサイバー攻撃の最新動向と企業の経営リスク
迅速かつ効率的に対応するには
これらのように普段私たちが活用しているクラウドサービスを、ちょっとした工夫で乗っ取り、さらにちょっとした工夫でより多くを得ることに悪意ある者たちは成功している。
CISAの報告書では推奨している対応方法について21項目紹介しているので、最後にここから三つほど取り上げて紹介したい。
まず、前述したメール転送の悪用による情報の窃取を防ぐためにも、メール転送ルールやアラートの設定が自ら設定したものから変更されていないか定期的に確認すること。また、転送そのものを制限する設定に変更するといったことを推奨している。
また、リモート・デスクトップ・プロトコル(RDP)を狙った攻撃が急増したことについては、前回(サイバーリスクと向き合う上で大事なこと)で述べた。 クラウドに立ち上げた仮想マシンインスタンス(クラウド上に立ち上げた仮想のサーバーのようなものとイメージしていただきたい)で、RDPに不特定多数がアクセスできるような状態となっているものがないか今一度確認することを推奨している。
そして、これは全ての企業や組織に対して言えることであるが、何らかの問題を発生させてしまった場合にも、従業員が非難されることなく報告できる環境を確立すること。また、不審な動作に気付いた場合やサイバー攻撃の被害に遭ったと思われる場合には、誰に連絡を取ればよいかを明確にすること。このことによって、適切な対策・対応を迅速かつ効率的にとっていけると推奨している。
この報告書ではここで紹介した対応方法以外にも、「Microsoft 365」を利用している企業に向けたアドバイスなどもあるため、業務でクラウドサービスを活用されている方にはぜひとも一読されたい。
本連載執筆担当:ウイリス・タワーズワトソン Cyber Security Advisor, Corporate Risk and Broking 足立 照嘉
非IT部門も知っておきたいサイバー攻撃の最新動向と企業の経営リスクの他の記事
おすすめ記事
-
-
中澤・木村が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2026/02/17
-
-
-
-
-
今年の夏は大規模停電のリスク大?
今年の夏、東京電力管内を中心に電力不足が懸念されています。需要に対する供給力の余裕を示す「予備率」が1パーセントを切る見通しで、もしそこで突発的な発電所の事故や故障が起きれば予備率はさらに低下、マイナスに陥りかねません。大規模停電のリスクについて、東京電機大学名誉教授の加藤政一氏に聞きました。
2026/02/12
-
-
-
海外危機管理マニュアルの作成が急務
海外に社員を送り出す企業にとって、緊急事態が発生した際の対応体制は必須。どんなに現地に慣れたベテランでも、自分の身を守り切れない事態は起き得ます。ましてや現在は安全保障上の国家対立が深まり、東アジアの緊張も高まっている時代。海外危機管理サービスを手がける安全サポートの有坂錬成代表取締役に、海外進出企業が取り組むべき対策を聞きました。
2026/02/05








※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方