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本連載ではこれまで、BCMの専門家や実務者による非営利団体である、BCI(注1)から発表された調査報告書を多数紹介させていただいている。BCIはいくつかの国に支部を置いており、筆者自身もBCI日本支部の事務局を務めているが、今回紹介する報告書は、その米国支部とカナダ支部が合同で運営している「North America Next Practice Group」という研究グループが作成したものである。

本報告書はBCMに関わる実務者の育成や、この分野におけるプロとしての在り方、キャリアプランなどに関する問題提起として、大変興味深いものとなっている。下記URLにアクセスして、氏名やメールアドレスなどを登録すれば、無償でダウンロードできる。
https://www.thebci.org/resource/business-continuity---resilience--a-generational-perspective-.html
(PDF 64ページ/約 2.7 MB)

この報告書は、米国またはカナダ在住のBCM実務者を対象として2020年6月に実施されたアンケート調査の結果に基づいて作成されている。調査対象については具体的に記載されていないが、恐らくBCIの会員が中心であったと思われる。

タイトルに「A Generational Perspective」とうたわれている通り、この報告書ではBCM実務者の経験や考え方などが世代間でどのように異なるか、また世代を超えて通じるものは何か、いかに世代を超えた議論を続けていくか、という問題意識に基づいてまとめられているため、回答者が世代ごとに分類されている。

アンケート調査への回答者は105人であるが、そのうち「ベビー・ブーマー」と呼ばれる1946〜1964年生まれが45%、「ジェネレーションX」と呼ばれる1965〜1981年生まれが39%、「ジェネレーションY」あるいは「ミレニアル世代」と呼ばれる1982〜1994年生まれが15%、これら以外が3%となっている。