2016/09/05
誌面情報 vol52
3.IP無線機
パケット通信が生きていれば可能性は無限
特徴
3Gなどのパケット通信帯域を利用して無線網を構築するのが特徴。GPSの位置情報に合致した高度緊急地震速報や津波警報、Jアラート、Lアラートを受信できるほか、さまざまなアプリを利用することができるので可能性は無限だ。一斉同報通信などに対応している機種もある。ただし「パケット通信網が生きている」ことが大前提となる。
取扱事業社:テレネット、ソフトバンク、KDDIなど「HAZARDTALK」

4.デジタル無線機
基地局の設置で地下にも高層階にも強い
特徴
通常のアナログ無線機を進化させ、デジタル対応した無線機。基地局などを介したIP接続やVPN接続により接続距離を大幅に伸ばした。中継局を駆使すれば地下から地上数十階まで無線でつなぐこともでき、商業施設や運動場などでも威力を発揮する。公共周波数を利用するため総務省への登録申請が必要。
取扱事業社:アイコム、モトローラ、JVCケンウッド、スタンダードなど

5.PHS
東日本大震災で威力を発揮。防災専用キットも
特徴
災害時には携帯電話よりも通信規制がかかりにくいとされるPHS。初期費用、ランニングコストも低価格なため、ぜひ非常時通信のバックアップで持っておきたい。待ち受け1400時間分の乾電池をセットした防災専用の備蓄キットも販売されている。
取扱事業社:レスキュープラス、Y!mobile

(了)
おすすめ記事
-
-
ゲリラ雷雨の捕捉率9割 民間気象会社の実力
突発的・局地的な大雨、いわゆる「ゲリラ雷雨」は今シーズン、全国で約7万8000 回発生、8月中旬がピーク。民間気象会社のウェザーニューズが7月に発表した中期予想です。同社予報センターは今年も、専任チームを編成してゲリラ雷雨をリアルタイムに観測中。予測精度はいまどこまで来ているのかを聞きました。
2025/08/24
-
スギヨ、顧客の信頼を重視し代替生産せず
2024年1月に発生した能登半島地震により、大きな被害を受けた水産練製品メーカーの株式会社スギヨ(本社:石川県七尾市)。その再建を支えたのは、同社の商品を心から愛する消費者の存在だった。全国に複数の工場があり、多くの商品について代替生産に踏み切る一方、主力商品の1つ「ビタミンちくわ」に関しては「能登で生産している」という顧客の期待を重視し、あえて現地工場の再開を待つという異例の判断を下した。結果として、消費者からの強い支持を受け、ビタミンちくわは過去最高近い売り上げを記録している。一方、BCPでは大規模な地震などが想定されていないなどの課題も明らかになった。同社では今、BCPの立て直しを進めている。
2025/08/24
-
-
-
-
ゲリラ豪雨を30分前に捕捉 万博会場で実証実験
「ゲリラ豪雨」は不確実性の高い気象現象の代表格。これを正確に捕捉しようという試みが現在、大阪・関西万博の会場で行われています。情報通信研究機構(NICT)、理化学研究所、大阪大学、防災科学技術研究所、Preferred Networks、エムティーアイの6者連携による実証実験。予測システムの仕組みと開発の経緯、実証実験の概要を聞きました。
2025/08/20
-
-
中澤・木村が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2025/08/19
-
※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方