2023/06/04
防災・危機管理ニュース
ロシアのプーチン政権を批判し収監中の反体制派指導者アレクセイ・ナワリヌイ氏の釈放を求め、4日にデモを行うようロシア国内外で呼び掛けがあった。人権団体によると、デモに絡んで国内各地で45人以上が拘束された。ウクライナ侵攻下、メディアや反体制派に対する言論弾圧が強まる中、ロシアでのデモは極めて異例だ。
6月4日はナワリヌイ氏の47歳の誕生日。支持者にそれぞれの居住地の中心部の広場に集まるよう周知され、デモは日本を含む西側諸国にも広がった。ナワリヌイ氏はSNSで「真実を語り、正義を守ることが、ロシアで危険でなくなる日が必ず来る」と訴えた。
毒殺未遂や国外療養を経て、禁錮9年の刑が確定したナワリヌイ氏は「テロの扇動、過激活動への資金供与、ナチス主義の復興」といった罪で追起訴されている。有罪の場合、刑期が30年に及ぶ可能性があるとされる。5月31日にモスクワ市裁判所で手続きがあったが、審理は今月6日に延期された。
デモを計画した側近らは既に国外脱出している。強制排除や拘束の対象となるのは一般国民だとして、ナワリヌイ氏陣営内部から異論も出た。陣営の極東ハバロフスク支部の元トップは「(側近らが)国外にいながら国内のロシア人に参加を呼び掛けるのは、非倫理的であるだけでなく危険だ」と苦言を呈した。
〔写真説明〕刑務所からオンラインで出廷するロシアの反体制派指導者アレクセイ・ナワリヌイ氏=5月31日、モスクワ市裁判所提供(AFP時事)
(ニュース提供元:時事通信社)
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