2024/01/04
防災・危機管理ニュース
最大震度7を観測した能登半島地震で、石川県は4日、県内の死者が84人になったと発表した。同日夕には生存率が急激に下がるとされる「発生から72時間」が経過。安否不明者も多数出る中、警察や自衛隊、消防などは懸命の捜索を続けた。
県によると、輪島市で48人、珠洲市で23人、七尾市で5人、穴水町で4人、能登町で2人、羽咋市と志賀町で各1人の死亡が確認された。
県は3日夜から、連絡が取れない住民らの氏名を公表。4日午後6時時点で、輪島市や珠洲市、穴水町など7市町で計179人が安否不明としている。輪島市では、建物などの生き埋めになったとの情報が40~50件寄せられており、不明者の数はさらに増える恐れがある。
海上保安庁は、珠洲市の漁港周辺で津波に流されて1人が行方不明になったとの情報があるとして、航空機や巡視船で捜索を続けた。
地震による道路の寸断も続き、県によると輪島市や珠洲市などで少なくとも700人が孤立している。自衛隊は道路復旧などのため、海自のホーバークラフト揚陸艇を使って砂浜に重機を陸揚げした。
県内の371カ所に避難所が開設され、約3万3500人が身を寄せた。各地で断水も続き、自衛隊などが給水支援を行った。
〔写真説明〕倒壊した建物に取り残された人がいないか捜索する消防隊員ら=4日午後、石川県輪島市
(ニュース提供元:時事通信社)
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