最大震度7を観測した能登半島地震で大きな被害を受けた石川県は10日、関連死を含め206人の死亡が確認されたと発表した。連絡の取れない安否不明者は52人。
 県によると、10日までに確認された死者は、珠洲市91人、輪島市83人、穴水町20人、七尾市5人、能登町4人などで、このうち災害関連死は珠洲市6人、能登町2人の計8人。同日午後2時時点の安否不明者は輪島市41人、珠洲市7人、七尾市2人、金沢市と能登町が各1人。
 発生から10日目となったが、被害の全容は把握できていない。倒壊した家屋の下にも住民が残っているとみられ、県警などは前日に続き、多くの建物が焼失した輪島市の観光名所「朝市通り」で大掛かりな捜索を実施した。
 輪島市、珠洲市、能登町の計22地区約3100人は孤立したままだ。輪島、珠洲、七尾各市や能登町など6市町のほぼ全域など約5万8900戸で断水が続いている。停電は約1万4800戸で、関係機関が復旧を急いでいる。 
〔写真説明〕能登半島地震で津波や火災が発生し、壊滅的な被害を受けた地区=9日、石川県能登町

(ニュース提供元:時事通信社)