【ワシントン時事】米連邦取引委員会(FTC)は25日、マイクロソフト(MS)など米IT大手と、生成AI(人工知能)開発を手掛ける新興企業の計5社に対し、最近の事業提携や投資に関する情報を提供するよう命じた。技術やデータの囲い込みなど競争環境に与える影響を調査する。
 バイデン米政権は、巨大ITによる市場支配への監視の目を強めている。FTCのカーン委員長は「支配的な企業の投資や提携が技術革新をゆがめたり、公正な競争を阻害したりしないかどうかを明らかにする」と狙いを説明した。
 対象はMSのほか、グーグルの親会社アルファベット、アマゾン・ドット・コムの大手3社と、生成AI開発を手掛けるアンソロピック、オープンAIの新興2社。グーグルとアマゾンはアンソロピックに、MSはオープンAIにそれぞれ出資し、提携している。 

(ニュース提供元:時事通信社)