【バンコク時事】クーデターで実権を握ったミャンマー国軍は10日、徴兵制を実施すると国営テレビを通じて発表した。各地で少数民族武装勢力の攻勢を受け、劣勢となっていることが背景にあるとみられる。
 国軍のゾーミントゥン報道官は10日、国営テレビで「現在の状況では、国民全員が参加する兵役制度が必要だ」と述べ、同日から徴兵制を開始することを明らかにした。国軍は1月末に6カ月間の非常事態宣言延長を決めている。
 徴兵制は18歳以上が対象で、医師など専門職以外では男性は35歳、女性は27歳まで。兵役義務は通常2~3年だが、非常事態の場合は5年となる。制度は2010年に当時の軍政下で導入されたが、これまで実施されてこなかった。 

(ニュース提供元:時事通信社)