農林水産省は1日、コメや野菜などを対象に、生産段階で温室効果ガスの削減や生物多様性保全に貢献したことを示すラベルの本格運用を開始した。商品パッケージやポスターなどに掲示し、環境負荷低減への取り組みを「見える化」することで消費者の意識向上を図り、持続可能な食料システム構築につなげたい考えだ。
 対象はコメやトマト、キュウリなど23品目。生産者らは、農薬や肥料、燃料の年間使用量などから温室効果ガス削減への「貢献率」を算定。それに応じて1〜3の等級が星の数でラベルに表示される。削減効果が高いほど星の数は多くなる。
 コメについては、水田の生物多様性保全への貢献が認められた場合、ラベルに追記できる。ラベルは、こうした農産物を使った加工食品でも活用可能だという。
 坂本哲志農水相は「生産者の環境負荷低減の努力を伝え、消費者の選択につなげたい」と語った。 
〔写真説明〕環境負荷低減の取り組みをアピールする坂本哲志農林水産相=1日午前、農水省

(ニュース提供元:時事通信社)