東日本大震災で被災した宮城県南三陸町の旧防災対策庁舎について、町は1日、庁舎の所有・管理権を同県から町に戻し、震災遺構として保存する方針を発表した。佐藤仁町長は記者会見で「各地から多くの方々が防災教育で庁舎を訪れている。未来の命を守る役割を担っている意味でも後世に残すべきだ」と述べた。
 当時、庁舎は津波にのまれ、住民の避難を呼び掛けていた町職員ら43人が犠牲となった。現在は町の震災復興祈念公園内に骨組みの状態で残されている。 
〔写真説明〕震災遺構として宮城県南三陸町が所有・管理する方針の旧防災対策庁舎=1日
〔写真説明〕震災遺構として宮城県南三陸町が所有・管理する方針の旧防災対策庁舎=1日
〔写真説明〕記者会見で旧防災対策庁舎を所有・管理する方針を発表する宮城県南三陸町の佐藤仁町長=1日午後、同町役場

(ニュース提供元:時事通信社)