政府の地震調査委員会は1日、千葉県東方沖で2月末から続く地震活動について臨時の会合を開いた。平田直委員長(東京大名誉教授)は会合後の記者会見で、「これまでも同様の活動があり、数週間から数カ月程度、震度5弱程度の揺れに注意してほしい」と呼び掛けた。
 千葉県東方沖では2月26日深夜から地震活動が継続。29日夕方と3月1日早朝にはそれぞれ最大震度4を記録するなど、同日午後1時までに震度1以上の地震が16回起きている。
 調査委によると、房総半島ではわずかな地殻変動が観測されており、陸側プレートとフィリピン海プレートの境界で起きる「ゆっくり滑り」によるものと考えられるという。
 同様の現象は千葉県東方沖で1996年以降、過去6回起きており、いずれも1週間から数カ月程度地震が継続。2007年には最大震度5弱を観測した。 

(ニュース提供元:時事通信社)