【シリコンバレー時事】米国の作家3人が、米半導体大手エヌビディアが手掛ける生成AI(人工知能)の開発支援サービス「NeMo(ニーモ)」で著作権侵害があったとして、カリフォルニア州の裁判所に提訴したことが11日、分かった。米メディアによると、エヌビディアは著作権法に準拠していると反論したという。
 生成AIは、基盤モデルに膨大なデータを学習させることで人が指示した文章や画像をつくる。ニーモは、学習済みの基盤モデルを提供し、顧客企業が自社データなどと組み合わせて開発できる支援サービスを行っている。
 訴状によると、学習に書籍が19万6640冊使われ、この中に3人の著書も含まれていたという。エヌビディアは昨年10月に権利侵害の通知を受け、3人の著書を基盤モデルの学習対象から外したが、作家側は損害賠償を求めている。 
〔写真説明〕米半導体大手エヌビディアのロゴ(EPA時事)

(ニュース提供元:時事通信社)