自民党は2日、消費者問題調査会などの合同会議を党本部で開き、小林製薬の「紅麹(べにこうじ)」配合サプリメントによる健康被害が広がっている問題に関し、政府の対応状況を聴取した。出席者からは、機能性表示食品制度について「問題点があるのかないのか、在り方を検討することが必要だ」として検証を求める声が上がった。
 同制度は、消費者庁に事前に届け出れば、食品の安全性や効能に関して事業者の責任で表示できるもの。政府側で既に在り方の見直し作業が始まっている。
 早急な原因究明や風評被害を防ぐための正確な情報発信を求める意見も相次いだ。消費者問題調査会長の船田元氏は記者団に、「亡くなった方が出て、健康被害もまだ拡大している」と指摘し、迅速な対応の必要性を強調した。 
〔写真説明〕小林製薬の「紅麹(べにこうじ)」配合サプリメント「紅麹コレステヘルプ」(同社提供)

(ニュース提供元:時事通信社)