ロシア外務省は1日、アフガニスタンで2021年に実権を掌握したイスラム主義組織タリバンの「テロ組織」指定解除について検討を進めていると表明した。タス通信に明らかにした。法務省などと共に議論しており、プーチン大統領が「最終決定」を下すことになると説明した。
 モスクワ郊外で3月下旬に発生し、140人以上の死者を出した銃乱射テロでは、過激派組織「イスラム国」(IS)が犯行を主張。アフガンを拠点とするIS系の「イスラム国ホラサン州」(IS―K)が関わったとみられている。プーチン政権は、アフガンからの過激派流入を阻止するため、タリバンとの協力を深めたい考えとみられる。 
〔写真説明〕ロシア外務省でアフガニスタンを担当するカブロフ大統領特使=2021年10月、モスクワ(EPA時事)

(ニュース提供元:時事通信社)