【シドニー時事】南太平洋のパプアニューギニアの山村で24日午前3時ごろ(日本時間同)、大規模な地滑りが起きた。50軒以上の民家が土砂にのみ込まれ、多数が死亡した。当局は被害状況の詳細を確認中だが、住民は地元メディアに「100人以上の生存が絶望的」と説明している。
 マラペ首相は死者が出ていることを認め、「災害の犠牲者に心からお悔やみを申し上げる」と述べた。また、軍部隊や消防当局の要員を派遣して捜索を急ぐ方針を示した。
 現場は首都ポートモレスビーの北西約600キロにある内陸部のカオカラム村。近隣の町との間の道路が寸断されているため、車両や重機が現場に入れず、捜索活動は難航している。これまでに付近の住民が捜索に当たり、遺体の安置を進めている。 
〔写真説明〕24日、南太平洋のパプアニューギニアで起きた地滑りの現場に集まる人々(AFP時事)

(ニュース提供元:時事通信社)