2024/07/06
防災・危機管理ニュース
高知市立長浜小4年の男児が5日午前、水泳の授業中にプールで溺れる事故があり、市教育委員会は6日、意識不明だった男児が搬送先の病院で死亡したと発表した。同小のプールがポンプの故障で使用できず、近くの南海中のプールで授業を行っていた。市教委は第三者委員会を設置し、詳しい事故原因を検証する。
市教委によると、5日午前10時すぎから小4の児童36人で水泳の授業を実施。プールの水深は114~132.5センチだった。全体で準備運動を済ませた後、男児は水泳が不得意なグループに入り、同40分ごろからプールサイド付近の浅い場所でバタ足の練習をしていたが、同50分ごろ、深い部分に沈んでいる男児を他の児童が発見。教頭を含む教員3人が監視していたが、男児が溺れたことには気付かなかったという。
南海中でのプールでの授業は3回目で、男児は事故前の授業で、教員に水中で抱きかかえられたことがあり、教員は泳力が弱いと校長に伝えていた。
市教委の松下整教育長は6日の記者会見で「小学生を中学校のプールで泳がせたが、結果として沈んでいる子供を見つけられない監視態勢だった。責任を感じている」と謝罪した。
〔写真説明〕水泳授業中の小4男児死亡事故について、記者会見で謝罪する松下整・高知市教育長(右から2人目)ら=6日午前、同市
(ニュース提供元:時事通信社)

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