2024/11/03
防災・危機管理ニュース
東北電力は3日、再稼働した女川原発2号機(宮城県)の原子炉を停止すると発表した。原子炉内に計器を搬入する作業中にトラブルがあったため。放射性物質の漏えいはないという。
東北電によると、3日午前、原子炉内の状況を調べる「中性子検出器」の補助計器を電動で出し入れすることができなくなった。計器本体や出し入れする装置などに何らかの問題があるとみて原因究明を進める。同日は電動装置の状態を確認しようとしていたという。
東北電は同日夜から4日にかけ、原子炉内に核分裂反応を抑える制御棒を入れ、炉を停止させる作業を開始。冷温停止させた上で、不具合が生じた原因を調査する。調査期間は未定。
同社の担当者は報道陣の取材に「何か気になることや不具合があれば、立ち止まって慎重に進めていく」と話した。
女川原発は、事故を起こした東京電力福島第1原発と同じ沸騰水型軽水炉(BWR)で、2号機は先月29日、約13年ぶりに再稼働。今月3日にも発送電を再開し、12月25日の営業運転開始を目指していた。
〔写真説明〕東北電力女川原子力発電所=10月29日、宮城県女川町
〔写真説明〕女川原発2号機で発生したトラブルについて説明する東北電力の担当者=3日午後、仙台市青葉区
(ニュース提供元:時事通信社)


防災・危機管理ニュースの他の記事
おすすめ記事
-
ランサムウェアの脅威、地域新聞を直撃
地域新聞「長野日報」を発行する長野日報社(長野県諏訪市、村上智仙代表取締役社長)は、2023年12月にランサムウェアに感染した。ウイルスは紙面作成システム用のサーバーとそのネットワークに含まれるパソコンに拡大。当初より「金銭的な取引」には応じず、全面的な復旧まで2カ月を要した。ページを半減するなど特別体制でなんとか新聞の発行は維持できたが、被害額は数千万に上った。
2025/07/10
-
中澤・木村が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2025/07/08
-
-
リスク対策.PROライト会員用ダウンロードページ
リスク対策.PROライト会員はこちらのページから最新号をダウンロードできます。
2025/07/05
-
-
-
-
-
-
「ビジネスイネーブラー」へ進化するセキュリティ組織
昨年、累計出品数が40億を突破し、流通取引総額が1兆円を超えたフリマアプリ「メルカリ」。オンラインサービス上では日々膨大な数の取引が行われています。顧客の利便性や従業員の生産性を落とさず、安全と信頼を高めるセキュリティ戦略について、執行役員CISOの市原尚久氏に聞きました。
2025/06/29
※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方