第4回 リスクの基本特性とバイアスの排除
リスク感性を磨く
高原 彦二郎
出光興産株式会社に入社。ロンドン、香港副支店長、北京所長、本社課長を歴任。海外現地法人の経営管理、内部統制、経営監査、中東駐在員のクライシスマネジメント、ビジネス・リスクマネジメント等を経験。2005年コンサルビューション株式会社を設立し、海外に進出した日系企業のリスクソリューションを中心にコンサルティングを行っている。中小企業診断士。事業承継士。第三者承継士。人を大切にする経営大学院(EMBA)。
2025/10/20
海外事業を成功させるリスク管理とは
高原 彦二郎
出光興産株式会社に入社。ロンドン、香港副支店長、北京所長、本社課長を歴任。海外現地法人の経営管理、内部統制、経営監査、中東駐在員のクライシスマネジメント、ビジネス・リスクマネジメント等を経験。2005年コンサルビューション株式会社を設立し、海外に進出した日系企業のリスクソリューションを中心にコンサルティングを行っている。中小企業診断士。事業承継士。第三者承継士。人を大切にする経営大学院(EMBA)。
前回(コラム第3回)は、リスクの基本特性とバイアスの排除について述べました。コラム第4回は、VUCAの時代のリスク対応に求められるリスク感性を中心に述べていきます。
前回述べたリスクの基本特性に呼応したリスク管理を有効に機能させるものが「リスク感性」です。リスク感性とは、「リスクに対する刺激や反応であって、リスクや危機を前兆の段階で気づき、そのリスクを把握して、対応策を講じる能力」を指します。以下、リスク感性の重要性、リスク感性の鍛え方について見て行きます。
多くのリスクマネジメント関連の書籍には、リスクマネジメント計画作成の第一歩として「リスクを洗い出す」と書かれています。ただし、前回でも述べましたが、VUCAの時代は、外部・内部環境ともに目まぐるしく変わっていくことから、リスクを洗い出すとリスクが無数に出され、エンドレスな状態に陥る可能性があります。「リスクの洗い出し」も無論重要ですが、現在の様なVUCAの時代には、組織構成員が、リスク感性を磨き、組織構成員全員が、各々の持ち場でリスクセンサーとしてリスクを発見する役割を担うことが、現場対応の速効性を確保する意味からも今まで以上に求められます。
まずは、リスク感性の重要性を見ていきたいと思います。
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