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再考・日本の危機管理-いま何が課題か
AIが「やらせ」に使われるリスク
前回はAIと人間をハイブリッドで活用できる事例を紹介し、利活用の可能性について言及しました。しかし人間が関与するということは、恣意的に都合のよい回答を出力させることも可能、いわゆる「やらせ」です。その実態を見極めないと、本当の意味での利活用は覚束ないでしょう。今回は、恣意的と思えるAI活用の事例を確認してみます。
2023/08/09
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デジタルリスクの地平線 ― 国際的・業際的企業コミュニティの最前線
第37回 「させる事もなき花」か?
世のあらゆるビジネスは、地政学的な影響を受けています。居ながらにしてリスクの真っ只中です。ただ、サイバーの観点からみると、少し色合いが違って見えるようです。
2023/08/02
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再考・日本の危機管理-いま何が課題か
新たな問題解決を導くAIと人間のハイブリッド
矛盾する問題や相容れない意見を対立軸でとらえず、両者のよいところを掛け合わせてより高い次元の解決を目指す。AIと人間の関係もそうあるべきかもしれません。ECサイトやWebページで訪問者の閲覧・購買履歴を解析し、好みに合いそうな商品をお勧めするレコメンドシステムを例に、AIと人間のハイブリッドによる問題解決の可能性を探ります。
2023/07/30
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再考・日本の危機管理-いま何が課題か
AIを使いこなすにはまず特徴の理解から
AIを道具として使いこなしていくには、まずは特徴の理解が不可欠です。しかし、いままさに進化の過程にあるAIには、まだ明確な定義がありません。どのような点に注意しどのように使うのが有効なのか、検討が難しいのはそのためです。ここでは検討へのタタキ台として、AIの特徴をテクノロジー面と利活用面から簡略に解説します。
2023/07/12
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再考・日本の危機管理-いま何が課題か
感情論は先端テクノロジー忌避につながる
人類は道具を使いこなすことで社会を発展させてきました。トラブル続きのマイナンバーシステムも、期待論と脅威論が入り混じるAIも、いわば一つの道具。改善しながら正しく使っていくのはある意味あたり前、そして道具の普及によって仕事が変わるのもあたり前です。前回に続き、私たちを取り巻くデジタルテクノロジー環境の問題を掘り下げます。
2023/06/29
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アウトドア防災ガイド あんどうりすのゆるっと防災CAMP
防災イラストをBing イメージクリエーターでAI生成してみた
防災や減災を伝えている時、「わかりやすいイラストや写真がない」と思ったことはありませんか?今回は、防災イラストを「Bing イメージクリエーター」で生成してみたので、そのことについてお伝えしたいと思います。
2023/05/11
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ChatGPTの社内ガイドラインを公表したクラスメソッドに聞く
OpenAIが開発した対話型AIツール「ChatGPT」が2022年11月にリリースされ、日本でも大きな話題となっている。質問するだけでさまざまな問いに即座に文章で回答してくれるという便利な機能が魅力である半面、その利用にはさまざまなリスクも想定される。ChatGPTをはじめとするAIサービス利用においていち早く社内向けのガイドラインを策定したクラスメソッド株式会社CISO兼危機管理室長の江口佳記氏に、ガイドラインの策定に至った背景やAIサービスを利用する際に生じるリスクなどを伺った。
2023/04/24
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テクノロジーが変える防災・危機管理
話題のチャットボット「ChatGPT」から期待される防災DX
今話題のChatGPTは、米国のOpenAIという企業が開発した、人工知能技術を活用したAIチャットボットです。実は既に、防災チャットボットは存在しており、国民一人ひとりの避難と災害対応機関の意思決定を支援する目的で、「SOCDA(ソクダ)」というチャットボットが、国立研究開発法人防災科学技術研究所(NIED)、国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)、株式会社ウェザーニューズ、LINE 株式会社によって開発されています。
2023/04/18
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非IT部門も知っておきたいサイバー攻撃の最新動向と企業の経営リスク
量子コンピュータとサイバーセキュリティ
現代のスーパーコンピュータをも凌駕することが期待されている量子コンピュータが、サイバーセキュリティにもたらす未来と人々の期待について、脅威としての側面から考察していく。
2023/04/04
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ChatGPTに潜むAIリスクと今求められるAIガバナンス
ChatGPTの波が、ビジネスの現場に押し寄せている。しかしながら、AIの活用にはさまざまなリスクが潜んでいます。そのリスクを「機能・品質面のリスク」「倫理的なリスク」「セキュリティ面のリスク」の3つに分類に沿って説明します。
2023/03/31
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非IT部門も知っておきたいサイバー攻撃の最新動向と企業の経営リスク
AIのつくり出す偽物
AI(人工知能)の活用によって巧妙化するソーシャルエンジニアリングやビジネスメール詐欺が、本来強固なサイバーセキュリティをも無力にすることがある。今回は、これらの脅威に対する振り返りとともに、サイバー犯罪の「今」を探求する。
2023/03/02
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デジタルリスクの地平線 ― 国際的・業際的企業コミュニティの最前線
第32回 AIにおける社会的責任論
対話型AIが話題です。新たな市場が創出される期待だけでなく、サイバー攻撃への悪用についても、このところメディアを賑わせています。世界のサイバーセキュリティプロフェッショナルの間でも、様々な観点から議論されています。
2023/02/27
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非IT部門も知っておきたいサイバー攻撃の最新動向と企業の経営リスク
サイバーリスクとAIとの相性
AIの進化によって、AIが発見した脆弱性を狙うサイバー攻撃と、AIが発見した脆弱性を防御するサイバーセキュリティとの攻防が近い将来に繰り広げられることだろう。AIの得意領域とは? サイバーセキュリティでAIを活用するためには?
2023/01/27
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AIに潜むリスク 今後企業が検討すべき課題とその対応
企業の経営層、DX部門、コンプライアンス部門の管理職クラスを対象に、「今後企業が検討すべきAIリスクの課題とその対応」について世界的なAIスタートアップ Robust Intelligenceの平田泰一氏に説明していただきます。
2023/01/12
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企業を変えるBCP
BCP-DX/AIの入り口としての視覚化
BCPフェーズに入ると意思決定にかかる要素はより複雑化し、情報量も膨大になります。何を優先しどう動かすか、素早く適切に判断するのは至難。DX/AIが求められるのはそのためですが、ハードルが高すぎるとの声も多く聞きます。そこで役立つのがビジュアライゼーション、すなわち視覚化。BCP-DX/AIへの入り口として、視覚化の効果を考えます。
2022/11/22
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デジタルリスクの地平線 ― 国際的・業際的企業コミュニティの最前線
第28回 「ロボティクス三原則」再見
AIとビジネスの問題領域では、情報セキュリティの課題に加えて、「倫理」の視点を忘れることはできません。AIをしっかり統御して、「邪心を持たせない」ためには、どうすれば良いのでしょうか?
2022/11/08
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テクノロジーが変える防災・危機管理
静岡災害デマ、画像生成AIの急速な進化がもたらす新しい時代
台風15号が記録的な豪雨を静岡県にもたらしました。気象庁によると静岡市駿河区では12時間雨量が観測史上最多となる404.5ミリを観測。これは平年の9月降水量の約1.5倍に当たる量とのことです。この大雨により、静岡県各所では広範囲で冠水・浸水や土砂災害、大規模な停電・断水の被害が発生しました。3名がお亡くなりになり、ライフラインの途絶をもたらす深刻な災害となってしまった今回の豪雨ですが、災害自体とは別に残念な事象が起こりました。それはフェイク画像の拡散です。
2022/10/10
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企業を変えるBCP
実効性もスキル継承もかなりヤバイ
南海トラフ地震のような脅威への対応能力に関し、大企業の危機管理部門の自己評価は経営陣が思っているほど高くありません。これは有事発生時、社長以外は当事者意識の低い経営陣と、危機意識は高いが能力に不安を持つ現場組織とで対策本部が構成されるということですから、重大な懸念事項です。大企業のBCPの構造的問題を分析し、改善策を考えます。
2022/06/05
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企業を変えるBCP
5連動大災害という最悪シナリオに備える
前回は南海トラフ地震の影響を西日本目線で考えましたが、東京本社企業はその前後に首都直下地震、富士山噴火が起きる最悪のケースも想定しておかなければなりません。特に問題なのは富士山噴火で、ライフラインの停止が長期化し、半年から1年程度の移転を余儀なくされる可能性もあります。カウントダウンを14年と仮定し、限られたリソースで何ができるかを考えます。
2022/04/13
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ドローン使った捜索支援AIスマートグラス
ドローンハードウェア・ソフトウェア開発を手がけるロックガレッジは、ドローン×AI×スマートグラスによる仮想空間技術(XR)を活用した捜索支援AIスマートグラス「3rd-EYE」を展開する。人命救助活動の際、ドローンで撮影する映像をはじめとする一連の情報処理を自動化することで、効率的な情報共有が可能な捜索活動支援システムとして開発したもの。このほど、茨城西南広域消防本部と合同で訓練形式の人命救助実証試験を実施し、システムの実用化に向けた性能検証と利便性追求のための評価試験を行った。
2022/02/05
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バーチャルキャラクター連動の警備システム
セコムは、AIを活用して警戒監視や受付業務などを行うセキュリティシステム「バーチャル警備システム」を販売する。現実空間を映しこむディスプレイ一体型ミラー上に3Dモデルとして表示したバーチャルキャラクター「バーチャル警備員」が常駐警備サービスを提供するもの。人員配置の効率化とコストを抑えた警備強化を支援する。
2022/01/17
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“音の見える化”で聴覚障害者を支援するアプリ
情報技術開発は、“音の見える化”により、聴覚障害者・難聴者が感じる日常生活や就労時の不自由さ・身の危険を解消し、社会参加しやすい環境を整えるためのスマートフォンアプリ『Sound Display(サウンドディスプレイ)』を提供する。AIを活用して身の回りの音を認識してユーザに通知する「音認識機能」と、プリセット音以外で認識してほしい音をアプリ内から録音・登録できる「音登録機能」を備えたもの。
2021/12/17
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防犯カメラで火と煙の発見を可能にするAIシステム
AI搭載カメラを手がけるアースアイズは、一般的な防犯カメラで火と煙を発見できる「ファイヤープリベンション AIシステム」(2022年1月販売開始)を展開する。公共の場や人のいない施設で発生する火災を初期段階で発見・通知するためのシステムとして開発したもので、同社のAI BOX「Server lite」に搭載し、一般のIPカメラとつなげることで、センサーを使わずに火や煙を発見できるようになる。
2021/11/13
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テクノロジーが変える防災・危機管理
地震予測テクノロジーの現在と未来
地震の発生時期や場所・規模を確度高く予測することは困難であると考えられていますが、現在もさまざまな企業や研究機関が、予測手法の確立に向け不断の努力を続けています。そのいくつかを紹介します。
2021/10/20
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デジタルリスクの地平線 ― 国際的・業際的企業コミュニティの最前線
第13回 AIもヒトも調子を見る
さまざまな領域で活用が始まっている人工知能(AI)。サイバーセキュリティー分野では、リスクにもなり、武器にもなります。今まさに対策が必要なタイミングです。同じようにヒトの脆弱性についてもまったなしの対応が必要です。
2021/09/16
