AIで淘汰される職業の最有力候補は何か(イメージ:写真AC)

AIで淘汰される職業の最有力は

AIが拡大普及することで多くの人の職が奪われると危機感を煽る論調があるが、筆者はこの説に同意しない。

これまでも、機械化やロボット技術、センシング技術などの進展で効率化が進み、人の労働負荷は大幅に軽減された。同時に低コスト化が図られ、サービス品質も向上し、産業拡大につながっている。それでも労働力が余剰になるどころか、労働力不足の状況にあり、外国人労働者に頼る方向の政策が検討されているのが現実である。

労働力の余剰や過不足は、結局のところ経済原理に左右され、失業率という指標で示されるものと考えられる。資本主義自由社会において科学技術の発展は、確かにそれまでの人間の役割を減少させるかもしれないが、それ以上に新たな労働分野を生み出すのである。

環境変化に適応できず井の中の蛙になると淘汰される(イメージ:写真AC)

つまりAIが拡大普及し、便利になり、価値観も変容することで、イノベーションが生み出され、市場としてはむしろ拡大の原動力になり、雇用が生み出されると考えるべきだろう。ただし注意すべきは、かつてのベストセラー『チーズはどこへ消えた』のメッセージに込められたように、環境変化へ適合できず、井の中の蛙になってしまうと、淘汰される側になってしまうことだ。

では、その危険性はどこにあるのだろう。筆者の個人的感覚で申し訳ないが、その最有力はメディア業界、情報を取り扱う業界ではないだろうかと危惧し、警鐘をならすべきと考えている。

もちろん、私ごときが指摘するリスクなどはすでに認識されており、対処しているかもしれない。それならそれで単なる老婆心となるだけなので、社会にとってはむしろよい方向である。筆者の懸念など笑い飛ばしていただいてよい。