2018/09/11
東京2020大会のリスク対策
7駅中4駅が会場最寄り駅
東京オリンピック・パラリンピックでも「大型イベントについては他社よりもノウハウはある」と岩成氏は語る。3日間のコミケより長期間であること、夜のイベントや外国人客への対応という課題があるほか、日本など人気チーム・選手が勝ち上がるといった要因により、チケットを持たないで湾岸エリアの会場周辺に多くの人が訪れるといった不安要因もある。今後、大会組織委員会などと協力し予想利用者数を割り出していくが、岩成氏は「1日あたりだとコミケよりは利用者は少ないのでは」と分析している。
一方でJR東日本が管轄する大崎駅を除く7駅中、東京テレポート駅~新木場駅までの4駅が会場の最寄り駅となっていること、約1万5000人収容のバレーボール会場の有明アリーナや同規模の水泳会場のオリンピックアクアティクスセンターといった大規模施設があることが大きな特徴。さらに品川シーサイド駅や東雲駅付近など沿線のタワーマンションの建設が進むことで、通勤客も増加している。「企業にはピーク時の出勤を避けるなど、(東京都、内閣官房、大会組織委員会が発足させた)『2020TDM推進プロジェクト』で推奨している取り組みに協力してほしい」と岩成氏は混雑緩和への企業の取り組みに期待を示している。湾岸エリアへの唯一の大量輸送機関として、大会成功へりんかい線が果たす役割は大きい。
(了)
リスク対策.com:斯波 祐介
東京2020大会のリスク対策の他の記事
- 五輪中のホテル不足、周辺エリアで吸収可能
- 五輪で通勤や物流の混雑対策、企業は必須
- 【講演録】国際的大規模イベントのセキュリティ対策
- りんかい線、コミケの経験五輪に生かす
- 五輪での熱中症をどう防ぐ
おすすめ記事
-
-
-
-
リスク対策.PROライト会員用ダウンロードページ
リスク対策.PROライト会員はこちらのページから最新号をダウンロードできます。
2026/05/05
-
-
中澤・木村が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2026/04/28
-
-
-
サプライチェーン対策「行っていない」が49.7%~BCP策定状況は頭打ち、実効性に課題~
内閣府は、令和7年度における「企業の事業継続及び防災の取組に関する実態調査」についての結果を発表した。2007年度から隔年で実施しているもので前回の令和5年度時点での調査以来となる。それによると、近年災害時などで課題になっているサプライチェーンの対策について、「サプライチェーン強靭化への取組を行っているか」との設問に対し、「行っていない」が49.7%と最も高く、次いで「行っている」が25.9%、「現在検討中」が20.7%となった。
2026/04/26
-
スマホ通知が号令、災害の初動対応訓練を開発
半導体製造装置大手の株式会社ディスコ(東京都大田区)は、平時のコミュニケーションツールを使ったさまざまな危機事案に対応できる初動対応訓練の仕組みを開発し、実践を続けている。メンバーが、危機を発生させる運営チームと対応チームに分かれ、業務中に突発的に危機事案を模擬的に発生させるとともに、通知を受け取ったチームは、即座に、訓練を開始する。リアリティーを追求した結果、たどり着いた手法だ。
2026/04/20







※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方