2015/03/03
防災・危機管理ニュース
3月6日、東京消防庁と大京グループが合同で実施
大京グループは、2015年3月6日に全国一斉の「シェイクアウト訓練」と、東京消防庁の協力による「家具転倒対策チェック」を行うと発表した。東日本大震災から4年となる2015年3月11日(水)を前に、マンション居住者や従業員の防災意識を高めるため、マンション管理会社としては初めて行うもので、規模も全国46都道府県と最大になる。
シェイクアウト訓練とは、2008年に米国で始まった防災訓練。訓練会場に参加者を集める方式ではなく、事前登録者が定刻に、それぞれの場所で「1.DROP!(低く)、2.COVER!(頭を守り)、3.HOLD ON!(動かない)」などの安全確保行動を一斉に行う。1~2分で終わる手軽さから、世界中で広がり、日本でも2012年より実施されている。今回のシェイクアウト訓練は、大京グループのマンション管理会社・穴吹コミュニティが主催。3月6日(金)の午後2時10分に、東海、東南海、南海の3つのトラフを震源とする3連動巨大地震が起きたと想定。沖縄を除く全国46都道府県で管理する約7万戸の居住者と約300人に呼びかけて行う。
また、シェイクアウト訓練に合わせ、東京消防庁による「地震ザブトン」(地震の揺れ)の体験と家具類の転倒防止チェックも行う。
都内住宅の家具固定率は2012年をピークに減少。東京消防庁は2016年3月までに60%に引き上げるため、マンション管理会社と連携を開始。今回、初めて開催されることになった。
防災・危機管理ニュースの他の記事
おすすめ記事
-
中澤・木村が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2025/09/02
-
-
-
ゲリラ雷雨の捕捉率9割 民間気象会社の実力
突発的・局地的な大雨、いわゆる「ゲリラ雷雨」は今シーズン、全国で約7万8000 回発生、8月中旬がピーク。民間気象会社のウェザーニューズが7月に発表した中期予想です。同社予報センターは今年も、専任チームを編成してゲリラ雷雨をリアルタイムに観測中。予測精度はいまどこまで来ているのかを聞きました。
2025/08/24
-
スギヨ、顧客の信頼を重視し代替生産せず
2024年1月に発生した能登半島地震により、大きな被害を受けた水産練製品メーカーの株式会社スギヨ(本社:石川県七尾市)。その再建を支えたのは、同社の商品を心から愛する消費者の存在だった。全国に複数の工場があり、多くの商品について代替生産に踏み切る一方、主力商品の1つ「ビタミンちくわ」に関しては「能登で生産している」という顧客の期待を重視し、あえて現地工場の再開を待つという異例の判断を下した。結果として、消費者からの強い支持を受け、ビタミンちくわは過去最高近い売り上げを記録している。一方、BCPでは大規模な地震などが想定されていないなどの課題も明らかになった。同社では今、BCPの立て直しを進めている。
2025/08/24
-
-
-
-
ゲリラ豪雨を30分前に捕捉 万博会場で実証実験
「ゲリラ豪雨」は不確実性の高い気象現象の代表格。これを正確に捕捉しようという試みが現在、大阪・関西万博の会場で行われています。情報通信研究機構(NICT)、理化学研究所、大阪大学、防災科学技術研究所、Preferred Networks、エムティーアイの6者連携による実証実験。予測システムの仕組みと開発の経緯、実証実験の概要を聞きました。
2025/08/20
-
※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方