2025/06/09
防災・危機管理ニュース
小泉進次郎農林水産相は9日、無関税のミニマムアクセス(最低輸入量)米のうち、主食用米としている最大10万トンの枠について、輸入時期の前倒しを検討していることを示唆した。農水省で記者団の取材に応じ、「柔軟に、今まで9月だから9月ということではなく、今の価格高騰に対して、最大の効果が発揮できるあり方を模索したい」と述べた。
コメの輸入を巡っては、自民党の森山裕幹事長が7日、盛岡市の党会合で、「主食のコメを外国に頼ってはいけない」と語り、輸入拡大案をけん制した。これに対しても小泉氏は「慎重論が出ているとは承知をしていない。価格の高騰を抑えるために必要なことはなんでもやる」と強調した。
小泉氏は、大規模放出中の政府備蓄米が在庫不足に陥った場合の対応について、6日の閣議後記者会見で「ミニマムアクセス米に限らず、緊急輸入も含めてあらゆる選択肢を持っていたい」との考えを示していた。
〔写真説明〕記者団の取材に応じる小泉進次郎農林水産相=9日午前、東京都千代田区
(ニュース提供元:時事通信社)

防災・危機管理ニュースの他の記事
おすすめ記事
-
-
リスク対策.PROライト会員用ダウンロードページ
リスク対策.PROライト会員はこちらのページから最新号をダウンロードできます。
2025/09/05
-
-
中澤・木村が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2025/09/02
-
-
-
ゲリラ雷雨の捕捉率9割 民間気象会社の実力
突発的・局地的な大雨、いわゆる「ゲリラ雷雨」は今シーズン、全国で約7万8000 回発生、8月中旬がピーク。民間気象会社のウェザーニューズが7月に発表した中期予想です。同社予報センターは今年も、専任チームを編成してゲリラ雷雨をリアルタイムに観測中。予測精度はいまどこまで来ているのかを聞きました。
2025/08/24
-
スギヨ、顧客の信頼を重視し代替生産せず
2024年1月に発生した能登半島地震により、大きな被害を受けた水産練製品メーカーの株式会社スギヨ(本社:石川県七尾市)。その再建を支えたのは、同社の商品を心から愛する消費者の存在だった。全国に複数の工場があり、多くの商品について代替生産に踏み切る一方、主力商品の1つ「ビタミンちくわ」に関しては「能登で生産している」という顧客の期待を重視し、あえて現地工場の再開を待つという異例の判断を下した。結果として、消費者からの強い支持を受け、ビタミンちくわは過去最高近い売り上げを記録している。一方、BCPでは大規模な地震などが想定されていないなどの課題も明らかになった。同社では今、BCPの立て直しを進めている。
2025/08/24
-
-
※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方