【香港時事】香港北部・新界地区の大埔にある高層住宅で26日に起きた大規模火災で、消防当局は27日、死者が少なくとも44人に上ると明らかにした。病院に搬送された人のうち、45人が重体。279人と連絡が取れておらず、死者がさらに増える恐れがある。
 地元メディアによると、警察当局はこの火災に関連し、過失致死の疑いで52~68歳の男3人を逮捕した。3人は建物の修繕を担当する会社の責任者で、外壁に張られた防護ネットなどが防災上の基準を満たしていなかった疑いが持たれている。
 消防当局などによれば、出火した建物では当時、外壁の補修工事が行われており、竹製の足場が組まれていた。外壁の防護ネットなどが燃え、強風の影響で火は建物全体に広がり、隣接する建物にも延焼したとみられる。出火原因は明らかになっていない。 
〔写真説明〕26日、香港北部・新界地区で火に包まれる高層住宅(ロイター時事)

(ニュース提供元:時事通信社)