2025/07/02
防災・危機管理ニュース
【パリ時事】熱波に見舞われた欧州は1日も各地で気温が上昇し、スペインやフランスの一部地域では40度を超えた。例年より早い猛暑に体調を崩し、死亡するケースも伝えられている。
フランスでは児童・生徒の安全確保のため、2000近くの学校が休校となった。パリの観光名所エッフェル塔は熱波を理由に、地上276メールの展望台を閉鎖した。
欧州はクーラーのない住宅や飲食店が多い。ウエーターの男性は仏テレビのインタビューに「ここまで暑いと、対策は何もない」とあきらめ顔で答えた。
イタリアは北部などで、高温の戸外での建設作業や農作業が禁止された。トルコでは消防隊が山火事の消火に追われた。
英国やドイツ、オランダでも軒並み高温を記録した。スペインでは炎天下の車内に2歳の男児が置き去りにされ、熱中症とみられる症状で死亡。イタリアでは6月30日に作業中の男性(47)ら2人が倒れ、死亡が確認された。
〔写真説明〕1日、パリのエッフェル塔近くで涼む観光客(AFP時事)
(ニュース提供元:時事通信社)

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