【シリコンバレー時事】生成AI(人工知能)の学習に著書が無断で利用されたとして作家3人が米新興企業のアンソロピックを著作権侵害で訴えた裁判で、両者が和解案に合意したことが27日までに分かった。西部カリフォルニア州の連邦地方裁判所に提出された書類で明らかになった。ロイター通信によれば、AIの学習と著作権を巡る米国での大型訴訟で初の和解事案だという。
 和解の詳細な条件は明らかになっていない。作家らは2024年8月にアンソロピックを提訴。AIによる無断学習を巡る訴訟が相次ぐ中、同地裁は今年6月、購入した書籍を著者に無断で学習に使用したことは「フェアユース(公正利用)」に該当し、著作権侵害ではないとの判断を下し、注目を集めていた。 

(ニュース提供元:時事通信社)