アスクルは20日までに、サイバー攻撃に伴うシステム障害の影響で、オフィス用品の通販サイト「ASKUL」などの受注・出荷業務を停止したと発表した。同社傘下の配送会社を利用する良品計画も、生活雑貨店「無印良品」の通販サイトを停止した。アスクルは個人情報や顧客データの流出の有無について確認するとともに、システムの復旧作業を急ぐ。
 同社は原因について、身代金要求型コンピューターウイルス「ランサムウエア」だと特定。「お客さまに多大なご迷惑をおかけし、心よりおわび申し上げる」との謝罪コメントを出した。
 同社は19日午前にサイバー攻撃を確認し、同日中に受注・出荷業務を停止した。対象はASKULのほか、個人向けの「LOHACO」と企業向けの一括購入サービス「ソロエルアリーナ」。受注停止後に受け付けた注文はキャンセルするほか、購入済み商品の返品にも応じられない状況という。
 無印良品の通販サイトも19日中に閲覧や購入の機能を停止した。良品計画によると、復旧の見通しは立っていないという。 
〔写真説明〕アスクルの看板

(ニュース提供元:時事通信社)