【ニューデリー時事】アフガニスタンのイスラム主義組織タリバン暫定政権は25日、東部ホスト州の民家が隣国パキスタン軍の越境攻撃を受け、子供9人を含む計10人が死亡したと発表した。パキスタン軍による自国内で起きたテロの報復や、過激派掃討作戦の一環の可能性がある。
 暫定政権のムジャヒド報道官によれば、パキスタン軍は東部のクナール州やパクティカ州も空爆し、民間人4人が負傷した。ムジャヒド氏は声明で、攻撃は「侵略行為」だと非難。「適切な時期に必要な対応を取る」と報復を示唆した。緊張がさらに高まる恐れがある。
 これに先立ち、パキスタン北西部ペシャワルでは24日、治安部隊の本部施設が武装集団に襲撃され、自爆テロに巻き込まれた隊員3人が死亡した。襲撃犯はアフガン国籍と報じられている。 
〔写真説明〕アフガニスタンのイスラム主義組織タリバン暫定政権のムジャヒド報道官=2024年6月、カブール(EPA時事)

(ニュース提供元:時事通信社)