2025/12/27
防災・危機管理ニュース
モバイルバッテリーの発火事故が相次ぐ中、6割の人が正しい処分方法を「知らない」と答えたことが27日、民間会社の調査で分かった。年末に大掃除をする人も多いが、モバイルバッテリーは一般ごみとして廃棄後、ごみ収集車で火災を起こした例もあり、専門家は注意を呼び掛けている。
調査は10月下旬、市場調査会社「クロス・マーケティング」(東京都新宿区)が実施。全国の20~69歳の男女1100人からインターネットで回答を得た。
モバイルバッテリーの正しい処分方法について尋ねると、全体の58.0%が「知らない」と回答。「なんとなく知っている」は30.2%で、「確実に知っている」は11.8%にとどまった。
安全性に関し意識することを複数回答で聞くと「特に何も気にしていない」が最多の36.4%。「気になるが、特に使い方や製品を変えていない」(23.1%)、「購入の際、信頼できるメーカーの製品を選ぶ」(19.8%)が続いた。
聞いたことがある処分方法を同様に尋ねると「自治体指定の回収拠点に持ち込む」(27.9%)、「家電量販店に設置された回収ボックスに入れる」(26.4%)などの回答の一方で、「いずれも聞いたことがない」が最多の40.9%だった。
モバイルバッテリーの多くには小型・軽量で繰り返し充電できるリチウムイオン電池が採用される。ただ、同電池の処分方法は自治体で異なり、回収ボックスの場所を自分で調べ、膨張・変形した際は役所の窓口に手渡す自治体もある。
環境省によると、2023年度にごみ収集車などで起きた火災は8543件。火災を受け、経済産業省はメーカーなどに対し、モバイルバッテリーの回収とリサイクルを義務付ける方針を決定。来年4月から運用が始まる予定だ。
国立環境研究所(茨城県つくば市)の上級主席研究員、寺園淳さんは「住んでいる自治体の分別方法に従って処分し、電池が膨張した場合は自治体に相談するのが原則だ。ただ、自治体も回収や情報発信に課題があり、消費者にとって分かりにくいのではないか。メーカー側も回収・再資源化の役割を積極的に果たすべきだ」と話している。
(ニュース提供元:時事通信社)
防災・危機管理ニュースの他の記事
おすすめ記事
-
-
中澤・木村が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2026/02/17
-
-
-
-
-
今年の夏は大規模停電のリスク大?
今年の夏、東京電力管内を中心に電力不足が懸念されています。需要に対する供給力の余裕を示す「予備率」が1パーセントを切る見通しで、もしそこで突発的な発電所の事故や故障が起きれば予備率はさらに低下、マイナスに陥りかねません。大規模停電のリスクについて、東京電機大学名誉教授の加藤政一氏に聞きました。
2026/02/12
-
-
-
海外危機管理マニュアルの作成が急務
海外に社員を送り出す企業にとって、緊急事態が発生した際の対応体制は必須。どんなに現地に慣れたベテランでも、自分の身を守り切れない事態は起き得ます。ましてや現在は安全保障上の国家対立が深まり、東アジアの緊張も高まっている時代。海外危機管理サービスを手がける安全サポートの有坂錬成代表取締役に、海外進出企業が取り組むべき対策を聞きました。
2026/02/05








※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方