【ソウル時事】中東情勢悪化によるプラスチック原料ナフサの供給不安を背景に、韓国で自治体指定の有料ゴミ袋が「不足する」との偽情報がSNSで拡散し、一部で買い占めが広がっている。韓国政府や自治体は「在庫は十分だ」と冷静な対応を呼び掛けている。
 韓国メディアによると、指定有料ゴミ袋はナフサから作られるポリエチレンを原料とする。韓国はナフサの需要の約45%を輸入に依存し、その7割が中東産とされる。中東情勢の悪化を受け、「ゴミ袋が不足する」という不安をあおる情報がSNSで広がった。
 買い占めの影響で、3月下旬のソウル市内のゴミ袋販売量は1日平均約270万枚と、過去3年平均の約5倍に急増。コンビニなどで品切れが相次ぎ、「1人当たり2枚まで」など、購入制限を設ける店舗も出ている。
 金星煥・気候エネルギー環境相は、フェイスブックで「ゴミ袋の原料は十分で1年以上の供給に全く問題なく、値上げもない」と強調。仮に有料の指定ゴミ袋が手に入らなくなれば、他の袋の代用を認める方針も示した。李在明大統領も閣議で、ゴミ袋不足は「偽ニュースだ」と非難し、警察に対応を指示した。 
〔写真説明〕ゴミ袋の在庫は十分だとして、買い占めをやめるよう呼び掛ける韓国の気候エネルギー環境省のSNS投稿
〔写真説明〕韓国の食料品店のレジカウンターに備え付けられたゴミ袋=3月30日、京畿道高陽市(AFP時事)

(ニュース提供元:時事通信社)