2026/04/12
防災・危機管理ニュース
【ワシントン、イスタンブール時事】米国とイランの代表団は11、12両日、仲介国パキスタンの首都イスラマバードで戦闘終結に向けた協議を行ったが、合意に至らなかった。原油輸送の要衝ホルムズ海峡の開放やイラン核開発を巡り双方の主張は平行線をたどった。対立が続き、停戦の行方は予断を許さない。
米代表のバンス副大統領は12日の協議後、イラン側と「中身のある協議を行ったが、悪い知らせは合意に至らなかったことだ」と説明。具体的には「イランは長期にわたり核兵器を開発しないという決意を見せなかった」と不満を示した。
さらに、協議中もトランプ大統領と連絡を取って「誠意をもって交渉した」と強調。「最終かつ最善の提案を残していく。イランが受け入れるか見守ろう」と述べ、譲歩を迫った。
トランプ氏はこの後、SNSへの投稿で、イラン側の対応への不満を表明。ホルムズ海峡を巡り、米海軍が封鎖するプロセスを「即座に」開始すると述べた。トランプ氏は、同海峡で機雷除去の作業を始めたことも明らかにしている。
一方、イランは精鋭軍事組織「革命防衛隊」出身のガリバフ国会議長らが出席。ガリバフ氏は12日、SNSに「相手方(米国)がイランの信頼を得られなかった」と投稿した。イラン外務省報道官は協議後、幾つかの課題で理解に達したものの「重要な2、3項目で見解が異なり合意に達しなかった」と主張。「パキスタンや地域の友好国と調整を続けていく」と語った。
また、パキスタンのダール副首相兼外相も協議後に「今後も米イランの対話を促す役割を果たす」と表明した上で、双方に停戦順守を訴えた。
イラン側の説明では、協議でホルムズ海峡の管理や核開発、イランへの制裁解除や交戦に伴う賠償などが議題になった。イランのメディアは、米側がホルムズ海峡について「過大な要求」を出し、海峡の問題以外にも「受け入れ難い」条件を突き付けたと報じた。
協議は11日午後(日本時間同日夜)から、休憩などを挟んで12日午前まで断続的に20時間以上続いた。バンス氏とガリバフ氏は対面での協議を実施。1979年のイラン・イスラム革命後に断交して以降、米イランの対面での交渉としては最高位の顔合わせとなった。(了)
(ニュース提供元:時事通信社)
防災・危機管理ニュースの他の記事
- 米イラン協議、合意至らず=停戦の行方、不透明に―トランプ氏「ホルムズ封鎖」に言及
- 岩手、宮城で震度3
- 高性能国産AI開発で新会社=ソフトバンクなど4社中核
- 新大統領にクルド人アミディ氏=イラク
- 米軍、機雷除去へ環境整備開始=米艦がホルムズ通過、攻撃後初
おすすめ記事
-
-
中澤・木村が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2026/04/07
-
-
リスク対策.PROライト会員用ダウンロードページ
リスク対策.PROライト会員はこちらのページから最新号をダウンロードできます。
2026/04/05
-
-
-
ドンロー主義の顕在化に揺れる世界
アメリカとイスラエルが2月28日、イランへ大規模な軍事作戦を開始。イランは徹底抗戦する構えで、中東全体を巻き込む紛争に発展しました。早期停戦が待たれるも、長期化の可能性も依然濃厚。アメリカ政治に詳しい上智大学教授の前嶋和弘氏に、トランプ政権の思惑と今後の軍事行動に影響を与える要因を聞きました。(インタビューは3月16日)
2026/03/30
-
引き合い急増する「セキュリティソムリエ」
ソフトバンクのグループ企業でIT商社のSB C&Sは2021年から、サイバーセキュリティ市場の多様化に対応するため販売パートナーへの支援活動を展開。商社の情報力・目利き力を生かしてSIerやベンダーの提案力を補強し、その先のユーザー企業へ最適なソリューションを届けています。「セキュリティソムリエ」と銘打った活動のねらいを聞きました。
2026/03/30
-
-







※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方