2026/07/31
防災・危機管理ニュース
震度6強の揺れを観測した熊本県宇土市では31日午後2時現在、約1万2200戸で断水が続く。夜は約400人が過ごす同市役所の避難所に身を寄せる女性(92)は、連日の猛暑で「こもりっきりだった」と話す。この日は一時帰宅して下着を替えたり体を拭いたりしたというが、「トイレも満足にできていない。いつまでこの生活なのか」と疲れた様子を見せた。
妻や小学3年の長女(8)、1年の長男(6)と避難する会社員の男性(55)は仕事を休み、避難所で子どもの面倒を見ている。自宅は倒壊を免れたが、エアコンが壊れたため蒸し風呂状態という。「生活用品を取りに行くくらいで、長時間の片付けはできない」と諦め口調で話した。
同じく震度6強を記録した熊本市南区。約8700戸で断水が続いており、同区城南町舞原の「火の君文化センター」では自衛隊の給水支援を受ける被災者の姿が目立った。自宅で「在宅避難」をする岡田愛さん(36)は息子の春ちゃん(3)と訪れ、「トイレが一番大変なので給水は本当に助かる。暑いので水分補給として飲んでもいる」と喜んだ。
午後6時からは、地震後初めてとなる自衛隊の入浴支援も始まった。6歳と4歳の娘を連れて利用した30代女性は「3日ぶりにシャワーを浴びた。子どもは汗をかきやすいのでありがたい」と顔をほころばせた。
同センターは避難所にもなっており、保健師や歯科衛生士らが連携して被災者の見守り活動をしている。同区役所の担当者は「避難の長期化による感染症の流行を防ぐためにも歯磨きや手指消毒を呼び掛けている」と話した。
〔写真説明〕避難所で過ごす高齢者ら=31日午後、熊本県宇土市
〔写真説明〕給水支援を受ける岡田愛さん(右)と春ちゃん(中央)=31日、熊本市
〔写真説明〕自衛隊が避難所に設置した仮設の入浴施設を利用する子どもたち=31日午後、熊本市
(ニュース提供元:時事通信社)



防災・危機管理ニュースの他の記事
おすすめ記事
-
令和8年熊本地震 猛暑の被災地で熱中症を避ける
最大震度7を記録した令和8年熊本地震。熊本県内では400超の避難所が開設され、約9千人が避難している(29日時点)。真夏の避難生活は、熱中症の危険性を確実に高める。しかもこれからは、猛暑・酷暑下での復旧活動が本格化し、多くの人々が被災地で活動する。現地で熱中症をどう防いだらいいか。熱中症と災害医療に詳しい、さいたま赤十字病院高度救命救急センターの席 望医師に対策を聞いた。
2026/07/30
-
令和8年熊本地震 広がるデマ、どう見分ける?SNSとの向き合い方
28日に発生した最大震度7を記録した熊本地震では、早くも豪華寝台列車「ななつ星」が脱線したなどのデマ情報が広く拡散された。災害のたびに、広くSNSで拡散される情報にどう向き合えばいいか。デジタル空間の情報分析を専門とする Japan Nexus Intelligence の竜口七彩氏に聞いた。
2026/07/29
-
中澤・木村が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2026/07/28
-
-
事例研究で有事に備え、組織の体質改善で形骸化を防ぐ
組織レジリエンスの強化やサイバーセキュリティーの向上、サプライチェーンの強靭化など、危機管理やリスク管理担当者が関与する領域は年々拡大している。変化する社会状況にあわせ、担当者はどのように学び、備え、対応することが求められるのか。森総合研究所代表の森健さんは、自治体と企業で危機管理担当者としての経験を積み、現在はコンサルタントとして、企業や団体の危機管理の支援を手がけている。自身の経験を踏まえ、危機管理の担当者にどうアドバイスしているのか、話を聞いた。
2026/07/27
-
-
-
-
-







※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方