20日午前10時45分ごろ、栃木県鹿沼市鳥居跡町の東武日光線新鹿沼駅の構内で、東武日光発浅草行きの特急列車スペーシアX2号(6両編成)と50~60代の男性作業員4人が接触し、いずれも死亡した。東武鉄道によると、4人はホーム下の線路付近で除草作業をしていた。県警などが詳しい状況を調べている。
 東武鉄道の鈴木孝郎鉄道本部長らが同日午後、東京都内で記者会見。「遺族の方に心から深くおわびする」と述べた上で、「重大事故が二度と起きないよう再発防止を徹底したい」と頭を下げた。
 同社によると、4人は請負会社の所属。計10人が作業に当たるなどし、死亡した4人は除草薬散布のためホーム下の線路付近にいた。約80メートル離れた位置には列車見張り員が配置され、作業員に接近を合図して知らせる一方、運転士にも退避完了を合図する役割だった。特急の運転士は「見張り員の合図を見て警笛を鳴らした」と説明しているという。
 駅の手前約300メートル地点にも見張り員が配置されていたが、東武側は確認中としている。
 乗客約50人にけがはなかった。
 運輸安全委員会は同日、鉄道事故調査官2人を現地に派遣した。
 事故の影響で新栃木―下今市間の上下線で一時運転が見合わせられ、約2600人に影響が出た。 
〔写真説明〕死亡事故を受け記者会見で、頭を下げる東武鉄道の鈴木孝郎鉄道事業本部長(中央)ら=20日午後、国土交通省
〔写真説明〕東武鉄道特急スペーシアXと接触し作業員4人が死亡した新鹿沼駅構内を調べる国土交通省鉄道事故調査官ら=20日午後、栃木県鹿沼市
〔写真説明〕記者会見で、事故当時の状況を説明する東武鉄道の佐藤晃一施設部部長=20日午後、国土交通省

(ニュース提供元:時事通信社)