「Swallow Vision」を活用して気道閉塞に至る過程やメカニズムを科学的でリアリティのある映像で表現

武蔵野赤十字病院と明治は21日、消費者庁消費者安全調査委員会が担う「玩具による乳幼児の気道閉塞事故に係る事故等原因調査」における気道閉塞シミュレーション業務を共同受託し、両者が共同開発した4次元嚥下(えんげ)コンピューターシミュレーションシステム「Swallow Vision」を活用して、窒息に至るメカニズムの解析と事故防止に必要な配慮を普及啓発する映像制作を行ったと発表した。直接見ることや人体での実験ができない気道閉塞事故をコンピュータ上で可視化、玩具の形・性状・サイズを変えた場合の喉での動きや気道閉塞の起こりやすさを解析し、玩具による気道閉塞のメカニズムを解明した。

9カ月児の数理モデルと48種類の玩具の数理モデルをコンピューター上で統合して仮想実験し、これまで不可能であった窒息の新分類を考案し、玩具による気道閉塞の起こりやすさを推定。気道閉塞は、玩具が留まる部位から、咽頭(いんとう)閉塞型と喉頭(こうとう)閉塞型に分類した。

解析によると、気道閉塞の大きな要因は、口に対して喉の空間が非常に狭いことという。玩具サイズが5~10mmでは喉頭閉塞型、14~20mmでは咽頭閉塞型の気道閉塞を引き起こすことが推定された。

消費者安全調査委員会は、注意喚起がなされているにもかかわらず、事故がなくならない玩具による乳幼児の窒息事故の重篤性を鑑み、一般の人にも気道閉塞を正しくわかりやすく伝える必要性から、Swallow Visionを活用して気道閉塞に至る過程やメカニズムを科学的でリアリティのある映像で表現することが最も効果的であるとして、両者に共同委託した。

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