【ソウル時事】韓国ソウルの繁華街、梨泰院で日本人2人を含む160人が死亡した雑踏事故から29日で4年。犠牲となった留学生で埼玉県出身の小槌杏さん=当時(18)=の父、正成さん(53)は28日、ソウルで記者団に「4年たった今も娘に会いたい、声を聞きたい、もう一度笑顔を見たいという思いは変わらない」と心境を語った。
 正成さんは「何年たっても娘がいない事実を受け入れられない」と吐露。「韓国だけでなく、世界中で同じようなことが起きない世の中になってほしい」と再発防止への思いを訴えた。
 小槌さんの両親、北海道出身の冨川芽生さん=当時(26)=の遺族を含む10カ国の32人は28日に記者会見。数日前に訪韓した遺族らは27日、確認作業の一環として、初めて事故当時の監視カメラなどの映像を見たという。
 息子を亡くしたフランス人の母親は「最期の姿を見るのはとてもつらかったが、一方で、気持ちが穏やかになった」と振り返った。息子に心肺蘇生術を施してくれた若者の姿も確認できたといい、「最後まで助けようと努力してくれて感謝している」と語った。 
〔写真説明〕28日、ソウルにある韓国雑踏事故の追悼施設で取材に応じる小槌正成さん
〔写真説明〕28日、ソウルにある韓国雑踏事故の追悼施設で犠牲者の写真を見る外国人遺族ら

(ニュース提供元:時事通信社)