地区ごとの被害想定を公開

地域特性を踏まえた被害の想定から、災害の予防対策、そして発災後の応急対策、復興計画を定めています。板橋区と一言で言っても地域によって、地盤や住んでいる人、川からの距離などにより被害想定も変わります。

特性が違う地区ごとに被害想定が公開され、自分の住んでいるまちがどのような状況になるか…が分かる状態となっています。例えば、板橋地区では、以下のように示されています。

http://www.city.itabashi.tokyo.jp/c_kurashi/076/attached/attach_76376_10.pdf

建物倒壊危険度や火災危険度、洪水の被害想定が示されるハザードマップなどが詳しく掲載されています。

自分の住んでいる地区の特性をまず知り、その上でどのような対策を自分自身そして家族で取らないといけないのか、そして少し視点を広げて、地域のママ友やお隣さんと何を話し合っておかないといけないのか…を考えるきっかけの資料が整えられていますね。

板橋区全体としては、東京都防災会議で2012年4月に決定した「首都直下地震等による東京の被害想定」を基に以下のような被害が想定されています。

○ 東京都では、最大震度7の地域が出るとともに、震度6強の地域が広範囲に発生する。板橋区では、震度6弱の地域が広範囲に発生し、区北部の一部で震度6強となる。
○ 建物被害は、区部の木造住宅密集地域を中心に発生する。
○ 死亡は揺れを原因とするものが多く、負傷は建物倒壊及び火災を原因とするものが多い。
○ 道路や鉄道の橋梁などの被害は、区部の震度6強以上のエリア内で発生する。ほとんどの鉄道は一時運行停止し、また緊急輸送道路の渋滞も発生する。
○ ライフラインの被害は区部東部に被害が多く、板橋区では区部東部と比較して被害が少ない。
○ 避難者は、1日後にピークを迎える。
○ 鉄道等の運行停止により、大量の帰宅困難者が発生するとともに、ターミナル駅に乗客等が集中し、混乱する。
○ エレベーターの閉じ込めが発生する。
○ 区湾岸部や河川周辺部では液状化危険度が高い傾向がある。区内北部を中心とした地域においても、液状化危険度が「やや高い」「低い(可能性がある)」とされる地域があり、液状化現象を理由と思われる建物の倒壊が発生する。

と被害想定の概況が出ています。

まずは区全体のことを知り、次に「自分の地域がどのような場所でどのような被害が出る可能性があるのか」ということを知るところから始めるのが「防災」の第一歩かもしれないですね。

板橋区が発信している地区ごとの被害想定をチェックしてみましょう!

例:志村坂上地区
http://www.city.itabashi.tokyo.jp/c_kurashi/076/attached/attach_76382_2.pdf

「板橋区 被害想定◯◯地区」と◯◯にお住まいの地区名を入力して検索してみてください!

次回は避難所の取り組みについてお伝えします。

(了)