水に囲まれ、近代的なアパートが建つヴァイレ。人口11万4834人。65歳以上の占める割合5.3%。 市の面積約144平方キロメートル(写真:Shutterstock)

緑と水に囲まれた美しい街

今回は、デンマークのヴァイレという街のレジリエント戦略についてです。ヴァイレは、北欧諸国から唯一「100RC」に選ばれた街です。~皆が共に、ロバストで持続可能な街~をスローガンに、2016年にレジリエント戦略を策定しました。注力する分野は市民参加、デジタル化、そしてソーシャルレジリエンス構築の3つです。人口規模は11万人程度。小さな街が、大きな社会課題を解決する――ことを高々にうたっています。
ヴァイレは、デンマークの昔の言葉で“フィヨルド”を意味する言葉がその由来です。12世紀、ヴァイレ川の支流にある谷間に人々が住み着いたころから、水は常に街のシンボルであり、生活の一部でした。ヴァイレには近年、IT企業やクリエーティブビジネスを手掛けるスタートアップ企業が多く誕生し、街の経済とイノベーションの源泉となっています。特にスマートシティに関するサービスが数多く生まれています。また、2012年には、デンマーク国内で最も難民との“社会的統合”が進んでいる街として表彰されています。

ヴァイレが抱えるチャレンジ

歴史的に水とともに生きてきたヴァイレでは、近年洪水リスクが増加しています。短期的なショックおよび長期的なストレスは次の通りです。

・ 気候変動と洪水リスク
ヴァイレ周辺は度々洪水に見舞われています。ゲリラ的な豪雨も発生しています。

・ 都市化
人々の生活の質や都市インフラに影響があります。交通量の増加は環境へ影響を与えています。

・ インフラへのニーズ増加
物理的なインフラ(道路や橋など)に限らず、ITを活用した新しいデジタルなライフスタイルへの移行をサポートする必要があります。さらには、既存インフラの老朽化も問題となっています。

・産業構造の変化、グローバルエコノミー
地域の雇用に不確実性を与えます。

・人口動態の変化
社会的な結合が薄まっています。強固なコミュニティーを作り、公平な社会を維持する必要があります。

ログイン

この記事は会員限定です。続きは、「リスク対策.com」に会員登録(無料)されている方がご覧いただけます。まだご登録されていない方は、会員登録をお願いいたします。ご登録済みの方は、ご登録時に入力されたメールアドレスとパスワードを入力してログインしてください。

» 新規会員登録(無料)はこちらから

» パスワードをお忘れの方