首都直下地震の発生確率が30年以内に70%と予測される中、都心部に本社機能を集中させる企業にとって、事業継続計画(BCP)の見直しは急務となっています。

本セミナーでは、基調講演として、国の地震防災行政において要職を歴任された東京大学名誉教授平田直氏より首都直下地震がもたらす可能性のある被害シナリオを踏まえ、減災のために企業が取るべき対策について解説いたします。その上で、災害リスクの分散と事業継続性の確保を目的とした「第2拠点戦略」に焦点を当てることをセミナーのメインテーマとし、熊谷市長小林哲也氏より「第2拠点戦略」において熊谷市が持つ地理的優位性と熊谷市の魅力についてお話しいたします。

また、多くの企業から災害発生時の代替拠点への移動手段等についてのご相談を受けている株式会社JTBの内藤司氏から第二拠点設置を検討されている企業の事例や訓練についてもお話しいたします。

■こんな方におすすめ
・首都圏に本社・主要拠点を持つ企業の経営陣・役員
・BCP・危機管理担当者
・総務・人事部門の責任者
・事業拠点の分散化を検討中の企業担当者

■セミナーで得られること
1.災害リスク分析の最新知見:
首都直下地震の被害想定と企業への影響
2.分散拠点戦略の実践論:効果的なBCP構築のポイント
3.熊谷市の戦略的価値:アクセス性・災害耐性・コスト面での優位性
4.熊谷市長による企業誘致への想い
※熊谷市長小林氏からは災害時に「即座に」「正確に」「網羅的に」事業を継続できる体制構築のため、第2拠点としての熊谷市の可能性についてご講演頂きます。

 

 

開催概要

■開催日:2025年9月19日(金)
■時 間:15時00分~17時00分(受付開始:14時00分~)
■会 場:ステーションコンファレンス東京5階(503 B・C・D)
■住 所:〒100-0005 東京都千代田区丸の内1-7-12 サピアタワー
■地 図:https://www.tstc.jp/tokyo/access.html
■主 催:熊谷市役所
■共 催:株式会社JTB、リスク対策.com
■対象者:BCP発動時に首都圏から代替拠点への移動を計画・検討している企業のご担当者様
■定 員:50人
■参加費:無料(事前登録制)

プログラム

開会挨拶

講演1

大規模地震災害に対する備えの重要性
~首都直下地震などを見据えて~

日本列島およびその周辺地域では、マグニチュード7前後の地震が平均して年に1回程度発生しており、1995年兵庫県南部地震(阪神・淡路大震災)や2016年の熊本地震は、その代表的な例といえます。こうした規模の地震がもし首都圏の直下で発生した場合、被害の甚大さは2011年の東日本大震災のように甚大なものになるおそれがあります。都市機能や人口が集中する首都圏では、災害リスクの特性も他の地域とは異なります。本講演では、首都直下地震がもたらす可能性のある被害のシナリオを踏まえ、日頃からの備えと減災のために企業が取るべき対策のポイントについて解説します。

 

講師

 

平田 直 氏
東京大学 名誉教授

東京大学理学部地球物理学科卒、理学博士(東京大学大学院理学研究科)。東京大学地震研究所教授・所長を経て、現在東京大学名誉教授。観測地震学、地震防災、防災教育に関する研究・教育と実践を行っている。また、内閣府中央防災会議防災実行会議委員、地震調査研究推進本部 地震調査委員会委員長、気象庁南海トラフ沿いの地震に関する評価検討会会長など、国の地震防災行政でも要職を歴任する。 

講演2

業務継続・第二拠点はKUMAGAYAへ
リスクマネジメントにおける熊谷の優位性

古くは中山道で江戸と京都を結びつけた宿場町・熊谷。
現在は高速道路網(東北道・関越道・圏央道・北関東道)の中央に位置し、上越・北陸新幹線が中心を貫く都心と直結するまち・熊谷。
今まさに大規模災害などへのリスクマネジメントの必要性が叫ばれる中、BCPの観点から第二拠点を置くなら東京の北・内陸のまち埼玉県熊谷市へ。
首都高延伸により都内企業の皆様とのさらなるアクセス向上を目指す小林市長が、今も昔も我が国の交通大動脈により首都と絶妙な距離を保つまち・熊谷の魅力と優位性を自らお伝えします。

 

講師

 

小林 哲也 氏
熊谷市 市長

1959年4月5日生まれ(66歳)。1983年に中央大学経済学部を卒業後、岡三証券株式会社に入社。その後、1986年から有限会社小林瓦店に勤務し、2003年からは埼玉県議会議員として18年間活動。2017年には第120代埼玉県議会議長を務める。2021年11月より熊谷市長(第5代)に就任し、現在に至る。

講演3

第二拠点選定の企業事例と拠点移転訓練について

災害発生時の拠点機能移転については、多くの企業様が検討されていると同時に多くの課題も認識されていると思います。拠点機能の移転に際し、実際に検討されている企業の実例をご説明致します。
また拠点移動においては、実際の移動の際の指揮命令系統や業務の優先順位等様々な課題があると思います。この課題を明確にする為の訓練パッケージもご案内させていただきます。

 

講師

 

内藤 司
株式会社JTB 熊谷支店 支店長 

立教大学卒。1993年株式会社JTB入社。入社以来22年間法人営業に従事。東日本大震災以降は、BCPの観点での拠点移動に関するご要望を多くの企業から受ける。2018年4月からJTB本社にて法人に向けたBCP実行支援サービスの開発に従事。2023年熊谷支店長に着任し熊谷において企業誘致を推進中。

質疑応答 (予定)


※プログラム・タイムスケジュールおよび講師は、都合により変更になる可能性があります。


〔本セミナーに関するお問い合わせ〕
株式会社JTB/セミナー開催事務局 担当:坂上/藤田
〒360-0037 埼玉県熊谷市筑波1‐207‐3信友ビル1階
TEL:048‐523-5514   E-mail:kumagaya_eigyo@jtb.com