2019/09/27
防災・危機管理ニュース

東日本大震災からの復興まちづくり活動を続けている一般社団法人おらが大槌夢広場(代表理事 神谷未生)は、被災体験者との対話や被災疑似体験ワークショップをしながら1泊2日で東北を巡るツアーを開催する。教育関係者、企業で防災減災に取り組む担当者ら向けに企画したもので、本ツアーを通じて「学ぶ」防災から「自ら決断する」防災へと意識改革を促すことを目指している。
ツアーは、2019年10月26日(土)~10月27日(日)と、11月15日(金)~11月16日(土)の2回予定しており、それぞれ1泊2日コースとなっている。津波被害が大きかった釜石市や大槌町、宮城県石巻市の大川小学校跡地、宮城県東松島市などを巡る。Yahoo!基金の助成金を受けて実施するもので、各10名まで無料招待する(①現地岩手までの往復交通費、②岩手県内の移動交通費、③宿泊費(1泊男女別相部屋)、④食事代、⑤語り部謝礼金 ⑥保険料等が含まれる)。
同団体は、町民の約1割にあたる1285人が犠牲になった大槌町の若者らが被災からの復興を目指して立ち上げた。被災や復興時の正解がない課題を自分ごととして考える決断のワークショップや、甚大な被害を出した大槌町役場で地震から津波までの約40分間に起きた出来事を疑似体験してもらう「被災疑似体験プログラム」などを主催し、災害に強い人材育成にも取り組んでいる。
詳細は、同団体のウェブサイト。
http://www.oraga-otsuchi.jp/
(了)
防災・危機管理ニュースの他の記事
おすすめ記事
-
-
-
リスク対策.com編集長が斬る!【2023年12月5日配信アーカイブ】
【12月5日配信で取り上げた話題】今週の注目ニュースざっとタイトル振り返り/特集:南海トラフ地震臨時情報その2 企業の対応状況
2023/12/05
-
-
エマージング・リスクにどう備える1組織だけでなく、社会としての対応が必要
エマージング・リスク(emerging risks:新興リスク)と呼ばれる、これまであまり認識されていなくて急に出現するようなリスクへの関心が世界的に高まっている。10月にはエマージング・リスクの国際規格「ISO31050」が発行された。今なぜエマージング・リスクへの関心が高まっているのか、組織はどう対応していけばいいのか、日本リスクマネジメント学会(理事長:亀井克之関西大学教授)関東部会の会合で、会員に聞いた。
2023/12/02
-
-
リスク対策.com編集長が斬る!【2023年11月28日配信アーカイブ】
【11月28日配信で取り上げた話題】今週の注目ニュースざっとタイトル振り返り/特集:今こそ学び直す!南海トラフ地震臨時情報 その1
2023/11/28
-
東京都がオールハザード型Step.1を公表
東京都は11月24日、都政BCPを改定した「オールハザード型Step.1」を公表した。これまで主に首都直下地震を想定してきたが、東部低地帯における大規模風水害、島しょ地域での南海トラフ地震による津波被害、火山噴火、中規模な災害など、災害の事象や規模によって対処方法は多岐にわたることなどから、柔軟に対応できるBCPに改定した。これに併せて、被害の実態に即した執行体制を構築することで、災害対応力も一層向上させるという。
2023/11/27
-
南海トラフ地震臨時情報への理解と対応
リスク対策.com はこのほど、気象庁が2019年5月31日から運用を開始している「南海トラフ地震臨時情報」について、企業がどの程度理解し、対応を検討しているかなどを明らかにするため、アンケート調査を実施した。その結果、臨時情報の内容については概ね理解がされているものの、対応について検討したり、具体的な計画を策定している企業は一部にとどまることが明らかになった。
2023/11/26
-
※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方