様々なシートに分かれているビッグデータを統合し、複雑な関係性を可視化する

エルテスは12月15日、エストニアのリアルシステムズ社と業務提携し、同社のビッグデータ解析ツール「VizKey」の提供をはじめ、リスク解析分野において協業することを発表した。

「VizKey」は、膨大なデータのつながりを可視化することで、重要な数値・事象などを発見できることができる情報解析ツール。アイコンとリンクを示す矢印であらゆる情報を図として可視化する。複雑な検索と分析機能を結び付けることで、ビッグデータの解析を容易にするツールだ。日本での運用の対象として、不正送金やマネーロンダリング、インサイダー取引、金融詐欺、公的資金関係の詐欺、汚職などの検知・調査が想定されている。価格は1アカウントにつき100万円~。

リアルシステムズ社は、国民ID制度を早くから導入するなど世界でも有数のIT先進国であるエストニアで電子政府計画に大きく貢献した企業。同社の提供する「VizKey」は民間企業だけでなく、行政機関や軍隊、警察機関にも導入されている。

エルテス代表取締役の菅原貴弘氏

エルテス代表取締役の菅原貴弘氏は記者発表で「当社は2020年の東京オリンピックまでにビッグデータ解析でテロリストを検知することを目指している。これからもそれに必要なソリューションを全世界から見つけて提携するか、もしくは自社で開発することを考えている」と、今後の意気込みを語った。

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